• 本

ゴヤ啓蒙の光の影で

叢書・ウニベルシタス 1012

出版社名 法政大学出版局
出版年月 2014年9月
ISBNコード 978-4-588-01012-5
4-588-01012-3
税込価格 4,180円
頁数・縦 292,24P 図版24P 20cm

商品内容

要旨

フランス革命を生んだ啓蒙の精神と、ナポレオン戦争のもたらす暴力的惨禍とのあいだで、人間の深い闇を見つめたゴヤ。宮廷画家としての出発から、夢・狂気・病に満ちた作品群をへて、晩年の「黒い絵」にいたる創造の過程を、多数の絵画作品や書簡、当時のスペイン社会の状況から跡づける。画家はいかにして、正義の名のもとに行使される人間の残虐さに抗い、近代芸術に決定的一歩を刻んだのか?

目次

思想家ゴヤ
世界への入場
芸術の理論
病とその結果
病からの回復と再びの失墜―アルバ公爵夫人
仮面、戯画、魔法使い
『気まぐれ』の解釈
不可視のものを見えるようにする
ナポレオン軍の侵略
戦争による荒
殺人、強姦、山賊、兵士
平和時の荒廃
希望とと警戒
絵画のふたつのあり方
二度目の病、「黒い絵」、狂気
新たな出発
ゴヤの残したもの

出版社
商品紹介

啓蒙の精神とナポレオン戦争の暴力とのはざまで、人間の深い闇を見つめたゴヤ。近代芸術に決定的一歩を刻んだ画家の生涯と思想を描く。

著者紹介

トドロフ,ツヴェタン (トドロフ,ツヴェタン)   Todorov,Tzvetan
1939年、ブルガリアに生まれる。1973年、フランスに帰化。ロラン・バルトの指導のもとに『小説の記号学』(67)を著して構造主義的文学批評の先駆をなす。91年、『歴史のモラル』でルソー賞を受賞
小野 潮 (オノ ウシオ)  
1955年宮城県に生まれる。東北大学大学院博士課程単位取得修了。中央大学文学部教授。19世紀フランス文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)