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プラハのバロック 受難と復活のドラマ

出版社名 みすず書房
出版年月 2015年3月
ISBNコード 978-4-622-07896-8
4-622-07896-1
税込価格 6,820円
頁数・縦 294,6P 22cm

商品内容

要旨

自分の立っている世界が根底から覆されてしまった時代の根源的な不安、不確実性の感覚、そして確実性への希求。闇と光、ドラマ、幻、迷宮、越境、伝説…プラハのバロックを豊かに展覧する。

目次

序章 敗者のバロック―プラハ・バロックの背景(三十年戦争と「白山の戦い」
対抗宗教改革と再カトリック化 ほか)
第1章 動性(楕円
ドラマ ほか)
第2章 迷宮(コメンスキー
バルビーン ほか)
第3章 受難(「瞑想(泣く女)」
「ピエタ」 ほか)
第4章 伝説(「勝利の聖母マリア」伝説
ロレタ伝説 ほか)
第5章 越境(敷居
移動 ほか)
終章 バロックの受難と復活―プラハ・バロックの遺産(荒廃と復興
葬られるバロック ほか)
補章 プラハ・バロック探訪―プラハ・バロックの遺産を巡る(城地区
小地区 ほか)

出版社
商品紹介

プラハのバロックの特質を、劇的で複雑な歴史の襞に分け入り、人々の精神性から解き明かす、日本で唯一の研究書、魅力的な紹介の書。

おすすめコメント

プラハを訪れる観光客の目を楽しませるバロックの遺産。チェコの暗黒時代の象徴とされ、本格的研究は本国でも始まったばかりのプラハのバロックの特質を、劇的で複雑な歴史の襞に分け入り、人々の精神性から解き明かす、日本語で書かれた唯一の研究書、魅力的な紹介の書。戦禍による荒廃から復興へ。復活への祈りを画布に、石に刻みつけたバロック的メンタリティーが今、明らかに。図版217点。

著者紹介

石川 達夫 (イシカワ タツオ)  
1956年東京生まれ。東京大学文学部卒業。プラハ・カレル大学国費留学の後、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。広島大学助教授・神戸大学教授を経て、専修大学文学部教授・神戸大学名誉教授。スラヴ文化論専攻。著書『マサリクとチェコの精神』(成文社、1995、サントリー学芸賞および木村彰一賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)