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牧畜世界の共生論理 カリモジョンとドドスの民族誌

出版社名 京都大学学術出版会
出版年月 2015年3月
ISBNコード 978-4-87698-318-6
4-87698-318-6
税込価格 4,840円
頁数・縦 9,312P 22cm

商品内容

要旨

東アフリカの牧畜民が家畜とどのような共生的関係を結んでいるのかを、家畜に対する認識と分類、家畜とのコミュニケーション、放牧、家畜に関する歌などの諸側面から明らかにしたうえで家畜との共生関係が牧民の生活論理において果たす役割を論述する。家畜をめぐる紛争や、激動する社会環境も視野に入れ、伝統的な牧畜の持続可能性を探る。

目次

第1章 牧畜世界への接近(東アフリカにおける牧畜の起源
カリモジョンとドドスの生活圏)
第2章 家畜を見るまなざし(家畜の分類体系と社会的意味
反照する人のライフ・サイクルと家畜の系譜)
第3章 コミュニケーショナルな個体性(「群れ」を生成する山羊の社会関係
人間―家畜間における身体と声のコミュニケーション
共振しあう相互性)
第4章 牧歌―詩としての日常生活(東アフリカ牧畜社会における牧歌と去勢牛
歌のカテゴリーと社会的文脈
家畜とともに生きる民のアイデンティティ ほか)
第5章 現代の牧野のランドスケープ(家畜群の消長とレイディング
安全と武装をめぐる外部社会との関係
レイディングにおける他者関係)
第6章 種を越える個体主義(ハイブリッドなアイデンティティ
種を越える個体主義の可能性)

出版社
商品紹介

東アフリカ牧畜社会における、言語表象と身体経験の統合としての生活世界を民族誌研究と応用行動学のアプローチから記述・分析する。

著者紹介

波佐間 逸博 (ハザマ イツヒロ)  
1971年東京生まれ。1995年早稲田大学商学部卒。2003年京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程研究指導認定退学。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程研究指導認定退学。長崎大学大学院国際健康開発研究科助教を経て、長崎大学多文化社会学部准教授。京都大学博士(地域研究)。研究テーマ:東アフリカ牧畜文化の人類学的研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)