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土地の名前、どこにもない場所としての ツェラーンのアウシュヴィッツ、ベルリン、ウクライナ

出版社名 法政大学出版局
出版年月 2015年6月
ISBNコード 978-4-588-49510-6
4-588-49510-0
税込価格 3,300円
頁数・縦 244,20P 22cm

商品内容

要旨

アドルノの「アウシュヴィッツ以降に詩を書くことは野蛮だ」という言葉の後でもほとんど唯一認められた詩人、パウル・ツェラーン。その詩篇を詳細に解釈し、「言語」と「現実」の収斂点として三つのトポスを、アナグラム的な言葉の断片のなかに浮かびあがらせ、その「土地の名前」が逆説的にも「どこにもない場所」であることを指し示す。ひとは問いかえさないではいられないだろう、これは「詩」なのだろうか、と。

目次

第1章 アウシュヴィッツもしくは差異(「糸の陽」
「勤勉な地下資源」)
第2章 ベルリンもしくは布置(「研ギスマサレタ切先ニ」
「一枚の葉」)
第3章 ウクライナもしくは喚起(「帰郷」および「チュービンゲン、壱月」
「時の片隅で」)

出版社
商品紹介

詩篇を詳細に解釈し、言語と現実の収斂点として、三つのトポスを浮かびあがらせる。ドイツ語による特異な詩人をめぐる画期的な論考。

著者紹介

平野 嘉彦 (ヒラノ ヨシヒコ)  
1944年生まれ。東京大学名誉教授。ドイツ文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)