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総合生存学 グローバル・リーダーのために

出版社名 京都大学学術出版会
出版年月 2015年7月
ISBNコード 978-4-87698-879-2
4-87698-879-X
税込価格 3,080円
頁数・縦 418P 21cm

商品内容

要旨

例えば開発と環境保護が対立する現場、国際紛争の現場に飛び込んだ若者が、その場で最も適当な解を見つけるには何が必要か?個人レベルの生命、自由、財産などの安全保障から、市民社会や国家、地域の秩序に関わる戦術・戦略まで、複合的・構造的課題を見通すには、人文学や基礎科学の素養の上に、工学、農学、医学分野から地域社会、国際法・政治に至る事柄まで、深くかつ広い学識と、それらに裏打ちされた実践力が必要になってくる。文字通り学問と国境の垣根を越えた人材を育成する知の挑戦。

目次

第1部 総合生存学の基礎(人間の本質への問い―「われわれはどこから来たのか、われわれは何者か、われわれはどこへ行くのか」
「宇宙船地球号」―地球の歴史という視点
生命の歴史が教えるもの
「歴史」から何を学ぶか)
第2部 総合生存学の方法(社会科学の視点に立って
自然科学の視点に立って
情報学の視点に立って)
第3部 現代社会が直面する諸問題と総合生存学(地球環境の変遷とその将来を見すえて―環境破壊・災害・気候変動
民族間・文化間・宗教間・国家間の対立―「多元主義」をめざして
現代の人類的課題としての貧困と教育格差
人類の脅威としての感染症
人口問題・食糧問題―個別科学の限界の枠を超えて
資源・エネルギーの問題―“On the Same Boat”という視点)
第4部 実践の学としての総合生存学(国際協力―援助と自立
国際機関の役割―地球全体の複合的な問題解決
リスクとマネジメントの問題)
第5部 総合生存学と未来開拓(自然との共存
対立の克服と平和の実現
グリーン成長/グリーン経済の概念―経済開発の新しい枠組みになりうるのか?
サイエンスとトランス・サイエンス)

出版社
商品紹介

例えば紛争解決に働く若者が,現場で最適な解を見つけるには何が要るか?基礎科学から国際政治まで厚い教養が支える実践力を目指す。

著者紹介

川井 秀一 (カワイ シュウイチ)  
京都大学大学院総合生存学館・教授。専門は森林学、木質科学
藤田 正勝 (フジタ マサカツ)  
京都大学大学院総合生存学館・教授。専門は哲学、倫理学、宗教学、京都学派の哲学
池田 裕一 (イケダ ユウイチ)  
京都大学大学院総合生存学館・教授。専門は経済・社会物理学、複雑系科学、エネルギー安全保障(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)