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フランスという坩堝 一九世紀から二〇世紀の移民史

叢書・ウニベルシタス 1032

出版社名 法政大学出版局
出版年月 2015年9月
ISBNコード 978-4-588-01032-3
4-588-01032-8
税込価格 5,280円
頁数・縦 423,71P 20cm

商品内容

要旨

人権と平等の国フランスで、「移民」という現象は歴史的にどのように出現し、推移し、語られてきたか。国民国家の記憶と歴史記述のなかで長らく無視されてきた存在に光をあて、1988年の初版刊行以来、移民・外国人差別、脱植民地化の問題を論じる際の必須文献となった古典的研究。アナール派歴史学そのもののラディカルな認識論的問い直しから始まる、もう一つの「記憶」の歴史。

目次

第1章 記憶の場ならざるもの
第2章 カードと法典
第3章 根こぎにされた人びと
第4章 「フランスよ、おまえは私の根を傷つけた」
第5章 三つの危機
第6章 フランスの再構築
結論 フランス革命二百周年祭にあたっての小論

出版社
商品紹介

人権と平等の国で移民・外国人差別の問題は歴史的にどう語られてきたか。国民国家の記憶から排除されてきた存在を論じた古典的研究。

著者紹介

ノワリエル,ジェラール (ノワリエル,ジェラール)   Noiriel,G´erard
1950年フランス、ナンシー生まれ。社会科学高等研究院教授、専門は国民国家および移民現象の社会史。比較的貧しい家庭の出で、中学校教師としてロレーヌ地方の町ロンウィに赴任、鉄鋼労働者の運動に参加するなかで移民の重要性を見出す。製鉄所閉鎖反対闘争が組織されると、労働総同盟が設立したいわゆる自由ラジオ「ロンウィ・クール・ダシエ」に参加し、1984年には博士論文を元に書いた『ロンウィ、移民とプロレタリア』(フランス大学出版)を公刊(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)