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インド英語文学研究 「印パ分離独立文学」と女性

出版社名 彩流社
出版年月 2015年12月
ISBNコード 978-4-7791-2129-6
4-7791-2129-9
税込価格 4,950円
頁数・縦 317,67P 22cm

商品内容

要旨

「世界文学」の傑作を生み出す、豊饒な「インド英語文学」の魅力。「インド英語文学」とは何か、誕生の背景、研究の歴史を論述。インド本国でも体系的研究がされていない「分離独立文学」全体を概観し、主要作品を分析する画期的研究。近年、目覚ましい女性作家の活躍と、女性の身体表象も考察する。「インド英語文学研究」の必読書!

目次

第1部 インド英語文学概観―ジェンダーと政治(インド英語文学とは何か
インド英語文学の特徴と諸問題)
第2部 印パ分離独立小説―引き裂かれるアイデンティティ(分離独立文学研究の現状と課題
『真夜中の子供たち』以前の分離独立小説
『真夜中の子供たち』以降の分離独立小説―記憶と歴史の再構築
ジェンダーと共犯性―パブシ・シドハワの『アイス・キャンディ・マン』
ナルシシズムの挫折の物語―サルマン・ラシュディの『真夜中の子供たち』
境界線の魅惑と恐怖―アミターヴ・ゴーシュの『シャドウ・ラインズ』
ディアスポラと分離独立―ミーナ・アローラ・ナヤクの『ダディの物語』
インド建国「神話」の創生―アーザードの回想録とスジャータ・サブニースの『運命の岐路』)
第3部 インド英語文学の女性たち―性・身体・ディアスポラ(孤立する女性の身体―シータの娘たち、アニタ・デサイの『燃える山』と『断食と饗宴』他
反逆する女性の身体―ギータ・ハリハランの女性たち
歓喜に輝く女性の身体―アルンダティ・ロイの『小さきものたちの神』
ディアスポラの表象―キラン・デサイの『喪失の響き』)

おすすめコメント

──サルマン・ラシュディ、アニタ・デサイ、キラン・デサイ、アルンダティ・ロイ── 「世界文学」を構成する重要なテクストを創出し続けている「インド英語文学」。毎年、インドで調査研究を行ない、インドの研究者・作家たちとの 広いネットワークを築いている著者が、「インド英語文学」をめぐる さまざまな状況を踏まえ、実情と問題点、研究の歴史を論述。豊饒な「インド英語文学」の世界に誘う。

著者紹介

大平 栄子 (オオヒラ エイコ)  
都留文科大学文学部英文学科教授。専門:インド英語文学、イギリス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)