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開発援助の介入論 インドの河川浄化政策に見る国境と文化を越える困難

出版社名 東信堂
出版年月 2016年3月
ISBNコード 978-4-7989-1354-4
4-7989-1354-5
税込価格 5,060円
頁数・縦 380P 22cm

商品内容

要旨

開発援助活動を、よりニュートラルな「介入」という概念で捉え直したとき、「援助」という言葉自体がもつ心情的肯定観に変わって浮上してくるのは、負の帰結を含む援助に対する冷徹な評価と、それに伴うドナー側の責任だ。ガンジス川浄化計画の諸事業を事例に、ドナーの宿命的な無責任さを実証的かつ理論的にあぶり出すとともに、それを乗り越えるための開発援助のあり方を鋭意追究した。責任あるドナーのための新たな介入のモデル。

目次

開発援助に内在する構造的な問題
第1部 介入の理論(開発援助の介入論
国境を越えることの重さ)
第2部 事例検証(事例の概要:ガンジス川浄化計画
ブリンダバン1:介入の連鎖の不具合
デリー市のトイレ事業:迷惑なジャパニーズ・トイレ
バラナシ市の下水道事業:援助対象者の敵になる
ブリンダバン2:“指導マニュアル型介入”の検証)
第3部 介入の選択(“直接統制型介入”の検討:参加型開発の批判的検討を通して
“仲介型介入”の構想:ガンジス川浄化計画の実証研究を通して)
どのような介入を望むのか?

著者紹介

西谷内 博美 (ニシヤウチ ヒロミ)  
2001年シカゴ大学人文学研究科修士課程修了。2005年法政大学大学院社会科学研究科修士課程修了。2012年法政大学大学院政策科学研究科博士後期課程修了。法政大学サスティナビリティ研究教育機構リサーチアシスタントを経て、現在、都内の諸大学にて非常勤講師。専門は環境社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)