朝鮮の被差別民である白丁（ペクチョン）が、日本による植民地支配下で差別の撤廃を目指して組織した朝鮮衡平社（ヒョンピョンサ）。人間としての誇りをかけたその闘いの歩みを、一八〇点余の収録史料で再現した。日本と韓国の研究者による共同研究が結実した、画期的な史料集。本書の特徴　一、韓国国史編纂委員会・高麗大学校の所蔵史料などを幅広く調査　二、京城地方法院検事局文書を中心に構成　三、大会ポスターや「ニュース」など、初出の一次史料を含む　四、衡平社の大会・会議などの詳細を網羅　五、白丁への差別事件とその闘い、生活擁護闘争などを記録　六、主要な活動家の動向や履歴が明らかに　七、水平運動関係の知られざる事実にも多数言及　八、朝鮮文史料は原文と日本語訳文の双方を掲載　九、事項索引・人名索引・関係地名地図を添付　十、史料の理解を助ける論文と詳細な解題を収録