• 本

父が子に語る世界歴史 5 新装版

新版

民主主義の前進

出版社名 みすず書房
出版年月 2016年7月
ISBNコード 978-4-622-08525-6
4-622-08525-9
税込価格 2,970円
頁数・縦 229P 20cm
シリーズ名 父が子に語る世界歴史

商品内容

要旨

19世紀になって、ダーウィンを筆頭とする科学の発達が、はじめてキリスト教会の権威に打ち勝った。それは、ドイツ、フランス、イギリスに、期せずして偉大な「思想家」たちが誕生した時代でもある。まるで、無数の水滴がひとつの「歴史」という大河に合流するかのように、19世紀は、一方で経済を基盤にした帝国主義を発展させ、他方で、民主主義を大きく前進させた。そこで視野に入ってくるのは、イギリスが繁栄を謳歌したヴィクトリア時代であり、カール・マルクスにはじまる社会主義の黎明であり、アメリカの南北戦争であり、アイルランド自治独立問題の先鋭化である。しかしネルーは、「民主主義」なるもののはらむ複雑な問題点と限界を、透徹した洞察力で見抜き、けっして見逃さない。20世紀に突入する直前の時代が、厚みと含蓄に富んだ歴史として、ふたたび語られる。

目次

回顧
イラン文化の伝統
ペルシアの帝国主義と民族主義
一八四八年のヨーロッパ
イタリアの統一と独立
ドイツの勃興
大思想家たち
ダーウィンと科学の勝利
民主主義の前進
社会主義の黎明〔ほか〕

著者紹介

ネルー,ジャワーハルラール (ネルー,ジャワーハルラール)   Nehru,Jawaharlal
1889‐1964。インドの政治家、民族独立運動の指導者。英国の支配に抵抗、1945年までに下獄9回、人生の最盛期を獄中に過した。この間、ガンディーの不服従非暴力運動にも協力した。1947年の独立とともに首相、外相および連邦関係相を兼ねた。49年連邦首相会議、55年憲法の成立、51年インド経済5カ年計画、54年ジュネーヴ会議、55年バンドンのアジア・アフリカ会議と内政に外交に多面的な活躍をした。その反帝国主義、反植民地主義、反人種差別主義には戦後世界をリードしていく歴史感覚と民衆への愛情があった
大山 聰 (オオヤマ サトシ)  
1915年東京に生まれる。1938年東京大学文学部卒業。早稲田大学、東京都立大学教授、成城大学文芸学部教授、および東京芸術大学、早稲田大学講師を歴任。2002年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)