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若き科学者へ

新版

出版社名 みすず書房
出版年月 2016年7月
ISBNコード 978-4-622-08530-0
4-622-08530-5
税込価格 2,970円
頁数・縦 187P 20cm
シリーズ名 若き科学者へ

商品内容

要旨

ノーベル賞生物学者メダワーによる、理系の若者への助言の書。凡百の説法本とは一線を画す切れ味の金言・叡智の宝庫として世界中で40年近く愛読されており、いまや科学者精神と研究倫理の世界標準を示すといえる名著である。テーマの選び方から成果発表のコツまで、著者のアドバイスはつねに本質に触れ、研究者として生きる人々の流儀とはどのようなものかを浮かび上がらせる。

目次

序論
科学研究者への適性とは?
何を研究しましょうか?
科学者として進むための装備の仕方
科学における性差別と人種差別
科学者の生活と作法の特殊性
若い科学者と年長の科学者
研究の発表
実験と発見
賞と栄誉
科学の方法
科学的メリオリズム(改良主義)と科学的メシアニズム(救世主義)

おすすめコメント

「若い科学者たちへの本誌からのアドバイスは、ピーター・メダワーの『若き科学者へ』を読んでおけ、だ」(Nature誌、2015)。スティーブン・J・グールドが「これまでに出会ったなかで最も頭のいい人物」と評したノーベル賞生物学者メダワーによる、理系の若者への助言の書。凡百の説法本とは一線を画す切れ味の金言・叡智の宝庫として世界中で40年近く愛読されており、いまや科学者精神と研究倫理の世界標準を示すといえる名著である。『重要な発見をしたいと思うなら、重要な問題に取り組まねばならない……「問題が興味深い」というだけでは十分でない』『ある仮説を真であると信じる気持ちの強さは、それが真であるか否かには何の関係もない』といった、一見シンプルだが値千金の助言の数々を、研究者として大洋へ漕ぎ出す前に心に留めることができるメリットは計りしれない。テーマの選び方から成果発表のコツまで、著者のアドバイスはつねに本質に触れ、研究者として生きる人々の流儀とはどのようなものかを浮かび上がらせる。『(科学者は)真理に対しては常に特殊な無条件の絶対的な義務をもつ』と言い切るメダワーの、曇りなき言葉に耳を傾けたい。巻末に「新版への解説」(結城浩)を付録。

著者紹介

メダワー,ピーター・B. (メダワー,ピーターB.)   Medawar,Peter Brian
1915‐87。生物学者。リオ・デ・ジャネイロに生まれる。ペニシリン開発の初期の時代に、オックスフォード大学フローリー病理学研究所で研究生活に入る。1947年バーミンガム大学動物学教授、51年ロンドン大学動物学教授、62‐71年ロンドン国立医学研究所長を歴任。また1949年より王立学会会員。1960年、移植免疫性の理論ならびに実験についての業績に対し、F・M・バーネットとともにノーベル医学生理学賞を受賞
鎮目 恭夫 (シズメ ヤスオ)  
1925年生まれ。1947年東京大学理学部物理学科卒業。科学思想史専攻。科学評論家。2011年歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)