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近代日本の公衆浴場運動

出版社名 法政大学出版局
出版年月 2016年8月
ISBNコード 978-4-588-32603-5
4-588-32603-1
税込価格 6,380円
頁数・縦 291,19P 22cm

商品内容

要旨

江戸時代に庶民の社交場として隆盛をきわめた湯屋は、開港を経て、明治・大正期に行政が主導する保健衛生施設へと変貌を遂げた。都市労働者慰安のための浴場、細民教化のための浴場、被差別部落改善のための浴場、そして震災罹災者救済のための浴場、日本が近代国家に生まれ変わるための都市政策として営まれたさまざまな浴場をつうじてみる衛生と統治権力の関係史。

目次

序章
第1章 湯屋の法規制の変遷―江戸期から明治期を中心に
第2章 清潔にする場としての浴場―衛生的側面の導入
第3章 社会事業としての公衆浴場―日本における公設浴場の成立
第4章 社会事業行政における公設浴場の位置づけ―大阪市を事例に
第5章 京都における公設浴場の設立
第6章 東京における公設浴場の設立
終章

著者紹介

川端 美季 (カワバタ ミキ)  
1980年生まれ。立命館大学先端総合学術研究科博士課程修了。公衆衛生史。現在、立命館大学衣笠総合研究機構専門研究員。主な論文に「Public Bath Movementと近代日本の公設浴場設立―身体観・道徳観に注目して」(『生命倫理』Vol.25 No.1、通巻26号、2015年、日本生命倫理学会若手論文奨励賞受賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)