• 本

わたしのイスパニア語の旅 スペインから中南米諸国へ

出版社名 彩流社
出版年月 2017年1月
ISBNコード 978-4-7791-2276-7
4-7791-2276-7
税込価格 2,750円
頁数・縦 175P 20cm

商品内容

要旨

十八世紀フランス啓蒙思想を専門とした学者が、なぜ「イスパニア語の旅」に出かけるようになったのか?「地球の徘徊者」と評されたこともある著者には言い分がある。学生時代より読書のほかに別の現実を見ること(異国旅行)が、乏しい創造力を強烈に刺激するということに気付くようなった。というわけで、本書は肩の凝らない旅のエッセイなのである。

目次

第1部 ハポンさんから「スペイン内戦」へ(ハポンさんのこと―慶長遣欧使節の足跡をスペインに訪ねて
かなしみのイスパニア街道を訪ねて
わが青春のバルセロナ―モンペリエ大学留学時代の思い出
「スペイン内戦」八〇周年雑感―フランス国境近くにあったスペイン内戦難民収容所について)
第2部 メキシコにあこがれて(ノベスパニヤに渡った常長一行のこと
フンボルトとメキシコ―その足跡を現地に追う
コリマ大学での「集中講義」を終えて
ルイス・ニシザワ画伯との一時間
メキシコと日本人画家―ディエゴ・リベラと藤田嗣治
空転に終わったふたりの対話―薩摩治郎八の目に映じたパリの藤田嗣治)
第3部 中南米を旅してキューバ、アルゼンチン、チリ(キューバ駆け足旅行―見てきたハバナの現在
はじめてのアルゼンチン行き―ラ・プラタ大学でオキナワとフクシマを語る
サンチアゴ・デ・チレはこんなところ―パブロ・ネルーダの足跡を追う
「スペイン内戦」八〇周年に寄せて―パブロ・ネルーダと内戦難民のチリ移送)

著者紹介

市川 慎一 (イチカワ シンイチ)  
1936年東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。1966‐69年フランス政府給費留学生。1978‐79年日本学術振興会・国立科学研究センター(CNRS)フランス派遣研究員。2002‐03年日本学術振興会・スペイン科学研究高等会議(CSIC)スペイン派遣研究員。2005年メキシコ政府奨学生。現在、早稲田大学名誉教授。18世紀フランス思想・文学および比較文化専攻。慶應義塾大学特別招聘教授、マドリッド・アウトノマ大学およびコリマ(メキシコ)大学客員教授を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)