• 本

精神医療、脱施設化の起源 英国の精神科医と専門職としての発展1890−1930

出版社名 みすず書房
出版年月 2017年2月
ISBNコード 978-4-622-08595-9
4-622-08595-X
税込価格 6,380円
頁数・縦 282,30P 22cm

商品内容

要旨

現在、日本の精神科病床数は30万床。英国は約2万床、精神医療の脱施設化が進められた結果である。その起源はいかなるものだったのか。近現代英国の精神科医という専門職に注目し、その政治的言説、職階構造、診療実践、病院経営、他専門職との競争のありかたを検討する。精神科医が創った歴史。

目次

精神医療の今から過去へ―専門職という視点から
第1部 脱施設化された精神医療への途―支配的業域の危機から権益確保の主張形成へ(精神医療へのアプローチ
一八九〇年狂気法と早期治療言説の形成
戦争神経症の多発と早期治療言説)
第2部 精神科医・精神病院・非正規医療―支配的業域をめぐる諸局面(一八九〇年狂気法と精神科医
一八九〇年狂気法と精神病院
精神医療をめぐる競争の諸相
精神医学とスピリチュアル・ヒーリング)
精神医療の過去から今へ―二〇世紀後半の英国精神医療をめぐって

著者紹介

高林 陽展 (タカバヤシ アキノブ)  
1977年生まれ。立教大学文学研究科史学専攻博士課程前期課程・後期課程を経て、ロンドン大学ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンウェルカム医学史研究所博士課程修了。Ph.D.(History of Medicine)現在、清泉女子大学文学部文化史学科専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)