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シンボルの理論

叢書・ウニベルシタス 1053

出版社名 法政大学出版局
出版年月 2017年2月
ISBNコード 978-4-588-01053-8
4-588-01053-0
税込価格 4,620円
頁数・縦 330,14P 20cm

商品内容

要旨

言語はいかにして世代を超え、時代を超え伝承されてきたのか。そして言語はなぜ人間の集団形成および知識・文化形成における社会的原動力となりえたのか。主著『文明化の過程』で示された長期的相互依存の連鎖による文明化モデル、『時間について』で示された五次元の世界概念を敷衍し、シンボルとしての言語・知識・文化に関する総合的理論を構築する。知識社会学を刷新するエリアス最晩年の重要作。

目次

第1章 総合的な人間理解のために―相対配置の社会学・進化論的生物学・哲学
第2章 習得された音声パターンとしての言語、および「五次元」としてのシンボル
第3章 進化の新機軸としての「シンボルの解放」
第4章 習得された音声シンボルによるコミュニケーションの高度な生存価値
第5章 話すこと・考えること・知ること―現実適合的なシンボルの社会発生と心理発生
第6章 自然レベルとしての人間社会―観念論と唯物論を超えて
第7章 「真実」から現実適合へ―伝統的な哲学の知識理論を超えて
第8章 「五次元の」人間社会における概念形成―抽象概念の説明を超えて
第9章 遠い過去と長い未来―現実適合的知識と人間の生存

著者紹介

エリアス,ノルベルト (エリアス,ノルベルト)   Elias,Norbert
1897年、ブレスラウ生まれのユダヤ系ドイツ人社会学者。地元のギムナジウムを経てブレスラウ大学に入学、医学や哲学を学ぶ。第一次世界大戦では通信兵として従軍したのち、ハイデルベルク大学でリッケルト、ヤスパースらに哲学を学び、アルフレート・ヴェーバー、カール・マンハイムの下で社会学の研究に従事する。その後、フランクフルト大学に移り、マンハイムの助手として働くが、ナチスに追われフランスやイギリスに亡命。1954年、57歳でレスター大学社会学部の専任教員に任命される。レスター大学を退職した後にガーナ大学社会学部教授として招聘される。1990年、オランダで93年の生涯を終えた
大平 章 (オオヒラ アキラ)  
1949年、広島に生まれる。1972年、早稲田大学第一文学部英文科卒業。1980年、同大学大学院文学研究科英文学専攻博士課程満期修了。早稲田大学教授。1990年、2001年、2011年、ケンブリッジ大学ダーウィン・カレッジ客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)