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「大衆」と「市民」の戦後思想 藤田省三と松下圭一

出版社名 岩波書店
出版年月 2017年5月
ISBNコード 978-4-00-061197-8
4-00-061197-6
税込価格 6,820円
頁数・縦 384,4P 22cm

商品内容

要旨

藤田省三(一九二七‐二〇〇三)と松下圭一(一九二九‐二〇一五)は、一九五〇年代半ばの日本社会における「大衆」の問題に主眼をおいて自らの思想を築き上げた。「近代」とは区別された「現代」という時代に向き合った二人のデモクラットの軌跡から、戦後日本の「市民」概念がいかに「大衆」を意識しつつ形作られたかを浮き彫りにする。「大衆」「市民」「天皇制」「民主主義」をめぐる戦後思想史研究。

目次

プロローグ 「大衆民主主義」再考
序章 「大衆」と「市民」の概念史
第1章 敗戦と自由
第2章 天皇制と現代
第3章 市民と政治
第4章 先進産業社会の二つの顔
終章 「国家に抗する社会」の夢

おすすめコメント

戦後日本の「市民」概念がいかに「大衆」を意識しつつ形作られたかを、二人の思索から探る本格研究。

著者紹介

趙 星銀 (チョウ サンウン)  
1983年韓国忠清南道生まれ。2006年韓国延世大学政治外交学科卒業。2015年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了(法学博士)。現在、明治学院大学専任講師。専攻は日本政治思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)