近東の地政学 イスラエル、パレスチナ、近隣のアラブ諸国
文庫クセジュ 1011
出版社名 | 白水社 |
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出版年月 | 2017年4月 |
ISBNコード |
978-4-560-51011-7
(4-560-51011-3) |
税込価格 | 1,320円 |
頁数・縦 | 154,8P 18cm |
商品内容
要旨 |
本書は、中東のなかでも中心的部分であり、紛争と緊張の舞台となってきた地域―近東をとりあげる。第一部では、近東とその地域をとりまく大国の展望を分析し、第二部では、それぞれの展望から生まれる力関係と紛争について検討する。歴史・地理・宗教・社会・政治、どの側面からみても複雑なこの地域の紛争の解説を、地政学という観点から試みる。 |
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目次 |
第1部 展望過剰の空間(局地的な立役者たち(イスラエル、パレスチナ、近隣のアラブ諸国) |
おすすめコメント
地政学でみる肥沃の三日月地帯 著者は、「近東」を地政学の中心に位置づける。中東のなかでも中心的部分でありながら、紛争と緊張の舞台となったその地域を、改めて全体とは区別している。そこでは局地的な立役者たちの構想に、相反する構想がぶつかりあう。複雑な展望のなかで、一方では地域的な狙いから世界的規模の戦略的目標をもち、他方では社会、文化、宗教において極度に対立的で個性的な信念や観念を抱きながら、それらの展望を組み合わせる。本書の第一部では、そうしたさまざまな展望を分析する。展望の多様性、非妥協的な外面、そこから生まれる力関係と紛争。それらは上古の時代から現代にいたるまでにつくりあげられた物質的かつ観念的構造において見出されるのである。これらについては第二部で検討していく。