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ジョージアのクヴェヴリワインと食文化 母なる大地が育てる世界最古のワイン伝統製法

出版社名 誠文堂新光社
出版年月 2017年4月
ISBNコード 978-4-416-51635-5
4-416-51635-5
税込価格 2,750円
頁数・縦 191P 21cm

商品内容

目次

1 Qvevri Wine in Georgia(ワイン用葡萄品種説明
クヴェヴリとは。クヴェヴリ造りの名人ザリコ・ボジャゼ
クヴェヴリができるまで
クヴェヴリ・ワインの仕込み方
地方別ワイン生産者紹介)
2 Food & Culture in Georgia(おもてなし大国、ジョージアの宴会スプラ
ジョージア料理は、なぜヘルシーなのか?
多様な風土が育む圧倒的な食材力、ジョージアは東と西の文化の交差地点
野菜と果実、生の薬味をこれでもかというほど使うヘルシーな料理
さわやかな酸味のあるソースが消化を助け、食欲をそそる ほか)

おすすめコメント

ジョージアは世界ではじめてワインが生まれた場所。2013年、母なる大地が宿すジョージアの伝統的な甕仕込みワイン製法が ユネスコ世界無形文化遺産に登録されました。ジョージアではクヴェヴリは形状からしてまさに母胎であり、「ワインを造る」とは言わずに「ワインを育てる」と表現します。さまざまな侵略やイスラムの支配にも屈せず、過去からずっと途切れることなく、自宅内や畑のそばの地中に埋められたクヴェヴリ(甕)でワインが育てられます。ジョージアの人々にとって自家醸造の「我が家のワイン」は常に喜びの源泉なのです。しかし、一方で最古のワイン造りの伝統も農業の近代化の中で どんどん効率化が進んでいます。伝統を守り続けてきた少数の生産者達は、失われつつある真正な栽培と 伝統的なジョージアのワイン醸造を未来に残すべく、有機農法で栽培した在来品種で培養酵母や酵素(醸造補助物質)を使わずに、クヴェヴリで伝統的な手法で醸造することを規約にした クヴェヴリワイン協会を設立しました。本書は、アラン・ロベールやジャック・セロスなど、今では入手困難な生産者を見つけ出して広めてきた日本における自然派ワインの第一人者、ラシーヌの合田泰子氏の全面バックアップの元、寄りすぐりのクヴェヴリワイン生産者を紹介。また、ワインページ では、キシ、ムツヴァネ、チヌリ、チュハベリといった 葡萄から醸造したクヴェヴリワインをワインライターの北嶋裕氏が紹介。フードページでは、ジョージアのクヴェヴリによる伝統なワイン製法が ユネスコ世界無形文化遺産登録への道のきっかけを作った ノンフィクション作家の島村菜津氏がヒンカリやハチャプリ、ハルチョーなど、ジョージアならでは食や文化について紹介。一部料理はレシピも紹介します。クヴェヴリワインの生産者や畑のこと、甕仕込みや道具、プライベートな素顔など、世界的に長寿の国としてお年寄りが元気に暮らすジョージアの食文化について わかりやすくまとめた一冊です。

出版社・メーカーコメント

ユネスコの世界無形文化遺産に登録された、ジョージアの伝統的な甕仕込みワイン製法を現地取材。生産者の声やフードレシピも紹介する。長寿の国として、お年寄りが元気に暮らすジョージアの食文化についてわかりやすくまとめた1冊。

著者紹介

島村 菜津 (シマムラ ナツ)  
ノンフィクション作家。福岡県出身。東京藝術大学芸術学科卒業。著書に『エクソシストとの対話』(小学館、21世紀国際ノンフィクション大賞優秀賞)他
合田 泰子 (ゴウダ ヤスコ)  
(株)ラシーヌ代表取締役社長。1987年ボルドーに移住し、同大学テイスティング技術コースを受講。帰国後ワインのインポーターに勤務し、ワインの仕入を開始。97年11月に(有)ル・テロワールを設立、運営。2003年4月にラシーヌを塚原正章とともに設立し、現在に至る
北嶋 裕 (キタジマ ユタカ)  
ワインライター。国際基督教大学在学中に訪れたドイツに感銘を受け、一般企業勤務を経て1998年からドイツ南西部にあるトリーア大学に留学。中世ドイツ都市のワイン消費について論文を執筆するかたわら、2005年にワインと食と酒の専門誌「ヴィノテーク」に寄稿をはじめる。2010年に博士号を取得し翌年帰国。フリーランスのワインライターとして執筆・講演し現在に至る。国際ワイン&スピリッツ・ジャーナリスト連盟(F.I.J.E.V.)会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)