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ダンヌンツィオ誘惑のファシスト

出版社名 白水社
出版年月 2017年7月
ISBNコード 978-4-560-09560-7
4-560-09560-4
税込価格 10,120円
頁数・縦 648,22P 20cm

商品内容

要旨

ジョイス、プルースト、三島由紀夫を魅了し、ムッソリーニに先駆けた男。イタリアの国民的詩人にしてナショナリストのデマゴーグ、色事師にして戦争の英雄―いくつもの貌を持つ奇才のスキャンダラスな生涯に迫る、評伝の決定版。サミュエル・ジョンソン賞、コスタ賞、ダフ・クーパー賞トリプル受賞!図版多数収録。

目次

第1部 この人を見よ(ザ・パイク(カワカマス)
目撃証言
六カ月)
第2部 さまざまな流れ(信仰
栄光
愛の死 ほか)
第3部 戦争と平和(戦争
平和
全燔祭の町 ほか)

おすすめコメント

ムッソリーニに先駆けた男の破天荒な生涯 ガブリエーレ・ダンヌンツィオ(1863−1938)は、ジョイス、プルースト、三島由紀夫を魅了した、近現代イタリアを代表する文学者であり、イタリア詩の伝統を受け継ぐ最後の天才、「詩聖」と称された詩人だ。しかし一方で、第一次大戦参戦をめぐる過激なナショナリストとしての運動は、「ファシズムの先駆者」ともいうべき存在であり、ムッソリーニに強い影響を与え、第二次大戦後は批判されてきた。ムッソリーニはダンヌンツィオから、独裁政治の思想と手法、協調組合主義、大衆宣伝、暴力的な弾圧などを学んだとされる。本書は、破天荒な生涯を送った傑物の全貌を、英国伝記文学の伝統に連なる叙述で、歴史にも目配りしながら、生き生きと描いている。イタリアの国民的詩人にしてナショナリストのデマゴーグ、戦争の英雄にして色事師……いくつもの貌を持つ奇才のスキャンダラスな生涯に迫る、評伝の決定版。本書は、優れたノンフィクション作品に授与される、サミュエル・ジョンソン賞、コスタ賞、ダフ・クーパー賞をトリプル受賞した。図版多数収録。

著者紹介

ヒューズ=ハレット,ルーシー (ヒューズハレット,ルーシー)   Hughes‐Hallett,Lucy
1951年生まれ。イギリスの伝記作家。『ダンヌンツィオ 誘惑のファシスト』は、優れたノンフィクション作品に授与される「サミュエル・ジョンソン賞」、「コスタ賞」、「ダフ・クーパー賞」をトリプル受賞した
柴野 均 (シバノ ヒトシ)  
1948年生まれ。信州大学名誉教授。西洋史、近代イタリア史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)