• 本

道教とはなにか

ちくま学芸文庫 サ39−1

出版社名 筑摩書房
出版年月 2017年7月
ISBNコード 978-4-480-09812-2
4-480-09812-7
税込価格 1,430円
頁数・縦 394P 15cm

商品内容

要旨

中国は儒教の国ではない!道教こそが今でも生き生きと脈打ち、人々から篤い信仰を得ている。「道教がわかれば、中国のことはまるごとわかる」と魯迅は言ったが、中国人の精神構造を知るための鍵は道教なのである。では道教とはなにか?この問いに対する答えは単純ではない。なぜなら、道教は教理、哲学、経典を中心にした宗教体系ではなく、呪術、儀礼、戒律を基礎とした民族宗教であって、文献・資料からだけではその全貌を窺い知ることができないからである。本書では文献による歴史的理解は当然のこととして、東南アジアの華人街の現地調査も踏まえ、中国人のこころの拠りどころとしての「気の宗教」の本質を紹介する。冒頭に初学者のための「道教をめぐるQ&A」を付す。

目次

道教をめぐるQ&A
第1章 さまざまな神々を祀る宮廟
第2章 仙人たちの姿と伝記
第3章 房中術・導引・禹歩―道教に取り込まれる古代の方術(一)
第4章 呪言―道教に取り込まれる古代の方術(二)
第5章 呪符―道教に取り込まれる古代の方術(三)
第6章 煉丹術の成立と展開―外丹の場合
第7章 道教と医薬
第8章 道教の歴史
第9章 日本文化と道教
第10章 現代の道教と気功事情

著者紹介

坂出 祥伸 (サカデ ヨシノブ)  
1934年鳥取県生まれ。大阪外国語大学中国語学科卒業、京都大学大学院文学研究科(中国哲学史)修士課程修了。関西大学文学部教授を経て、同大学名誉教授。中国哲学史専攻、文学博士。元・日本道教学会会長・理事、人体科学会顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)