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デザイン科学概論 多空間デザインモデルの理論と実践

出版社名 慶應義塾大学出版会
出版年月 2018年3月
ISBNコード 978-4-7664-2502-4
4-7664-2502-2
税込価格 2,640円
頁数・縦 225P 21cm

商品内容

要旨

20世紀までの学問体系が縦割りであったことへの批判として、現在、横断型科学の必要性が強く問われています。デザイン(設計)という行為そのものを研究対象とするデザイン科学は、その代表的な学問領域です。デザイン科学の基盤構築には幾多の課題がありましたが、筆者らを含むデザイン科学領域の研究者たちは、これらの問題に対してさまざまな領域の知の統合を図ることでデザイン行為を紐解くことに成功しました。それらの成果は、すでに人工物や人工システムの開発に応用されて効果を示し、また得られた知見は国内外の多くの論文としても報告され、世界的にも注目されはじめています。本書は、現状でまだ入門書的な概要を記した書籍がないことから刊行された、デザイン科学における初めての教科書的出版物です。デザイン科学の枠組みとその代表的な理論である「多空間デザインモデル」に注目し、その理論をデザイン(設計)の実践に応用した事例を多く紹介することにより、実務に応用しやすいようにわかりやすく解説しました。

目次

第1部 デザイン科学と多空間デザインモデル(デザイン科学の文脈
デザイン思考のモデル
創発デザインと最適デザイン
多空間デザインモデル
多空間デザインモデルを応用するMメソッド)
第2部 多空間デザインモデルの応用領域(プロダクトデザイン
システムのデザイン
ソフトウェアのデザイン
機械システムのデザイン
サイネージのデザイン
座り心地のデザイン
宇宙科学探査ミッションのデザイン
デザインの研究
デザインの教育)
第3部 Mメソッドを用いたデザイン事例集(M‐BARの事例
M‐QFDの事例)

おすすめコメント

本書では、デザイン科学の枠組みとその代表的理論である多空間デザインモデルに着目。デザインや設計に応用した事例を多数紹介する。

著者紹介

松岡 由幸 (マツオカ ヨシユキ)  
慶應義塾大学教授。デザイン塾主宰。博士(工学)。日本デザイン学会会長、日本設計工学会副会長、日本工学会フェロー、日本機械学会フェロー、基礎デザイン学会監事。CG ATRS協会、日本インダストリアルデザイナー協会、ASME、IEEE、Design Societyなど。専門は、デザイン科学、設計工学、製品開発システム論
加藤 健郎 (カトウ タケオ)  
慶應義塾大学専任講師。博士(工学)。日本デザイン学会理事、日本設計工学会理事。専門は、ロバストデザイン、デザインマネジメント、感性デザインなど
佐藤 弘喜 (サトウ ヒロキ)  
千葉工業大学創造工学部デザイン科学科教授。博士(デザイン学)。日本デザイン学会理事、グッドデザイン審査委員など。専門は、プロダクトデザイン、デザインに対する感性評価研究
佐藤 浩一郎 (サトウ コウイチロウ)  
千葉大学大学院准教授。博士(工学)。日本デザイン学会理事。専門は、ジェネレーティブデザイン、創発デザイン、デザイン理論・方法論、デザイン科学など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)