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老子 現代語訳

ちくま新書 1348

出版社名 筑摩書房
出版年月 2018年8月
ISBNコード 978-4-480-07145-3
4-480-07145-8
税込価格 1,210円
頁数・縦 441,3P 18cm

商品内容

要旨

中国古代の社会に深く根ざした『老子』。そのテクストは、人の生死を確かな目で見つめ、宇宙と神話の悠遠な世界を語り、世のために恐れずに直言する、苛烈な戦国時代を生きた一人の思想家の姿を伝えている。この大古典を少しでも読みやすく、深く味わうために、本書はテーマによって内容を整理し、謎に包まれたテクストを明快に解きほぐす。二千年以上も読み継がれてきた中国の精髄へ、大胆かつ精密に接近し、そこに日本の神話と神道の原型を発見する。

目次

序 老子と『老子』について
第1部 「運・鈍・根」で生きる(じょうぶな頭とかしこい体になるために
「善」と「信」の哲学
女と男が身体を知り、身体を守る
老年と人生の諦観)
第2部 星空と神話と「士」の実践哲学(宇宙の生成と「道」
女神と鬼神の神話、その行方
「士」の矜持と道と徳の哲学
「士」と民衆、その周辺)
第3部 王と平和と世直しと(王権を補佐する
「世直し」の思想
平和主義と「やむを得ざる」戦争
帝国と連邦制の理想)

著者紹介

保立 道久 (ホタテ ミチヒサ)  
1948年東京生まれ。専攻は日本史。国際基督教大学教養学部卒業。東京都立大学大学院人文科学研究科修了。東京大学史料編纂所元所長。現在、同大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)