赤い博物館
文春文庫 お68−2
出版社名 | 文藝春秋 |
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出版年月 | 2018年9月 |
ISBNコード |
978-4-16-791137-9
(4-16-791137-X) |
税込価格 | 858円 |
頁数・縦 | 319P 16cm |
書店レビュー
総合おすすめ度:
全1件
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究極の安楽椅子探偵、あなたは館長を越えられますか?
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- うつのみや上林店 (石川県野々市市)
警視庁付属犯罪資料館。
館長は抜群の観察力と推理力を持ち、捜査権もないのに館内の資料に矛盾を見つけると独断で再捜査を行ってしまう人物。
しかし彼女は一方でまったく人とのコミュニケーション能力が欠如していた。
そこへ失態によって異動になった捜査一課からの転属者が、彼女の代わりに聞き込みをして矛盾を明らかにするための証言を取ってくることになった。
このコンビは抜群で、次々と再捜査によって驚愕の真相を明らかにしていくのです。
警察小説を思わせるような過去の事件の概要説明を読む限りどこも不備がないように見えるのですが、館長は見つけた矛盾点をあえて明らかにせずに捜査を進めていきます。
新しい証言も戻ってきて館員に聞くスタイルで、読者は館長とまったく同じ条件で推理ができます。
しかし・・・この事件の真相というのが非常に驚かされるもので、こんなにも確実に驚ける小説はなかなか存在しないと思います。小説の読み応え、安定感、エンタテインメント性、どれをとってもすばらしく非常に楽しませていただきました。(2018年11月2日)
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商品内容
要旨 |
警視庁付属犯罪資料館、通称「赤い博物館」の館長・緋色冴子はコミュニケーション能力は皆無だが、ずば抜けた推理力を持つ美女。そんな冴子の手足となって捜査を行うのは、部下の寺田聡。過去の事件の遺留品や資料を元に、難事件に挑む二人が立ち向かった先は―。予測不能なトリック駆使、著者渾身の最高傑作! |
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おすすめコメント
予測不能な神業トリックを暴くのは、犯罪資料館の美人館長・緋色冴子。驚愕の推理力で、助手の聡と難事件に挑む。TVドラマ原作。