商品内容
要旨 |
本書は「富のあり方」をテーマに豊かさというものの再考を試みる。なぜなら『資本論』は何より「富」に対する透徹した眼差しに貫かれた書物だからである。まず、本書のキーになる“富”という概念を巡るさまざまな思想家の発想を参照しつつ資本主義の成り立ちについて深く考える。次に“貨幣”に主題を移し、貨幣がリアルな身体とイデア的な身体という二つの身体をもつことを解き明かす。そして「賃労働者は自由なのか」という問いを設定し資本主義における“労働”の有様を丹念に検証していく。最後に、現代における“資本”のグローバリゼーションについて考えながら、限界に突き当たった資本主義を乗り越えることの可能性を展望したい。 |
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目次 |
序章 マルクスはなぜ『資本論』を書いたのか |