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語り継ぐ戦後思想史 体験と対話から

出版社名 彩流社
出版年月 2019年1月
ISBNコード 978-4-7791-2556-0
4-7791-2556-1
税込価格 2,420円
頁数・縦 215P 20cm

商品内容

要旨

昭和が終わり、平成が代替わりしようとしている現在、安穏に見える無関心の人たちに支えられた民主主義政治が成り立っている。かつて世界を二分した熱い戦争の悲劇から、冷たい戦争の時代を経る過程で、さまざまな思想の葛藤があり、それに伴う行動があった。今、世界の政治はいわゆる「ポピュリズム」(大衆迎合主義)の傾向を強め、ナショナリズムと分断に誘うリーダーが幅を利かせている。社会主義体制は内的に自壊したが、ファシズムは軍事的に敗れたのであり自壊したのではない。種子がある限り蘇る可能性があるのだ。本書は、新時代への危惧と次世代への問いかけを含む好著である。「遅れてきた世代」の社会思想家が語る体験と知的交流の足跡!

目次

第1章 「転向」の諸相
第2章 戦争直後の世代
第3章 「自同律の不快さ」
第4章 叛乱の季節
第5章 ニューヨークからミュンヘンへ
第6章 「権力」への問い
第7章 社会主義体制の自滅
第8章 ベルギーのルーヴァン大学から再びベルリンへ
終章 テロとともに始まった二一世紀

著者紹介

清水 多吉 (シミズ タキチ)  
立正大学名誉教授。東京大学卒業、東京大学大学院修士課程修了、立正大学教授、ニューヨーク・ホウツストラ大学客員教授、東京大学、名古屋大学、静岡大学、早稲田大学、神奈川大学、立教大学、法政大学で非常勤講師、社会思想史学会会長を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)