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韓国立正佼成会の布教と受容

出版社名 東信堂
出版年月 2019年3月
ISBNコード 978-4-7989-1552-4
4-7989-1552-1
税込価格 4,070円
頁数・縦 352P 22cm

商品内容

要旨

日系新宗教の布教と受容プロセスにおける葛藤と奮闘のダイナミクス。立正佼成会の韓国での展開過程を縦糸に、それにかかわる人々のライフヒストリーを横糸にして、それらが織りなす葛藤・奮闘・受容のあり方を描き出す。反日感情の存在する韓国で、日本にルーツがある宗教としての困難のなかで、韓国立正佼成会は日本性を希釈し、現地の文化を選択的に受け入れて状況適合的に変化させながら、先祖供養や心なおしの信仰の中核部分は変えずに布教していった。綿密な聞き取り調査をもとに、元在日コリアンの韓国布教での奮闘と現地の韓国人信者の信仰受容のあり方を活写した著者渾身の力作。

目次

第1章 韓国における立正佼成会の展開過程―日本宗教であることの困難と在日コリアンによる現地韓国人布教(韓国立正佼成会の現況(二〇〇四年)
本部派遣教会長による初期布教の展開 ほか)
第2章 韓国立正佼成会にみる日本的要素の持続と変容―現地化への取り組み(文化的異質性の稀釈
佼成会式先祖供養と韓国の宗教文化との葛藤 ほか)
第3章 支部組織の転機と三支部制初代韓国人支部長の信仰受容の諸相―教会道場のリノベーションが与えた影響に着目して(教会道場のリノベーションと支部組織への影響
初代城北支部長朴鍾林の信仰受容のあり方 ほか)
第4章 韓国人幹部信者の信仰受容と自己形成(韓国立正佼成会の現況(二〇一八年)
呉丁淑(龍山支部長)の信仰受容と自己形成 ほか)
第5章 在日コリアン二世の女性教会長のライフヒストリー―李福順の人生の軌跡と布教者・信仰者としての自己形成(生い立ちと結婚
韓国への帰国と苦難の始まり ほか)
むすび(韓国における日本イメージと布教に際しての在日コリアンの役割
各章の要約 ほか)

著者紹介

渡辺 雅子 (ワタナベ マサコ)  
1950年東京都生まれ。1973年早稲田大学第一文学部卒業。1975年東京教育大学大学院文学研究科修士課程修了。1978年東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得満期退学。現在、明治学院大学社会学部教授。博士(文学)。専門は宗教社会学、ライフヒストリー研究、移民研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)