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教養としての将棋 おとなのための「盤外講座」

講談社現代新書 2515

出版社名 講談社
出版年月 2019年6月
ISBNコード 978-4-06-514259-2
4-06-514259-8
税込価格 968円
頁数・縦 234P 18cm

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要旨

1000年近く前から存在したとされ、世界に類を見ない知的遊戯として広く親しまれる「将棋」。最近では天才棋士・藤井聡太七段登場など、常に話題が尽きない。勝ち負けや駆け引きの面白さだけでなく、内包される文化や芸術性、教育効果など、将棋には「教養」の対象となる、さまざまな要素がある。本書では、将棋界のスーパースターと7人の識者が、多角的に将棋の魅力や興味深い事実に迫っている。1997年から2年間、国際日本文化研究センター(日文研)にて実施された共同研究「将棋の戦略と日本文化」をベースに、哲学、文化人類学、考古学、数理学、工芸、教育、そしてテクノロジーとの関係など幅広いテーマで将棋を掘り下げている。前人未到の永世七冠を獲得した羽生善治九段と対談した故・梅原猛氏は哲学者で日文研初代所長。編著者の尾本恵市氏は分子人類学者日文研名誉教授。ダイジェストでは、東京福祉大学教育学部専任講師で、かつて私立暁星小学校で将棋を採り入れた教育実践を行った安次嶺隆幸氏の論考を取り上げた。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2019年07月30日]

商品内容

要旨

将棋は指せなくても面白い。「観るだけ」の人に贈る「知的な愉しみ方」。二人の天才と、盤外の達人たちが説く将棋の深さ、豊かさ!

目次

序章 「将棋学」ことはじめ―盤外の文化、ここに集う
第1章 いまこそ将棋を知ってほしい―大山・升田からAI、怨霊思想まで
第2章 将棋はどのようにしてできたのか―考古学が追う「誕生」のミステリー
第3章 将棋はなぜ人を夢中にさせるのか―数理で示す「面白さ」のメカニズム
第4章 将棋の駒はなぜ芸術になったのか―職人が明かす「わざ」の見どころ
第5章 将棋はなぜ「頭のよい子」を育てるのか―教育者が説く「負けました」の効能
第6章 将棋の「観戦記」はどう変わったか―取材現場で見た将棋界の「ハイテク化」

おすすめコメント

将棋は指さなくても面白い。「観るファン」のための初めての本格的将棋ガイド。羽生永世七冠、梅原猛氏らが将棋の魅力を語り尽くす!

著者紹介

梅原 猛 (ウメハラ タケシ)  
哲学者。1925年宮城県に生まれる。京都大学文学部哲学科卒業。1967年立命館大学教授。1972年京都市立芸術大学教授、1974年同学長。1987年国際日本文化研究センター初代所長。2001年ものつくり大学総長。1972年『隠された十字架―法隆寺論』で毎日出版文化賞。1974年『水底の歌―柿本人麿論』で大佛次郎賞(いずれも新潮社)。1999年文化勲章。2019年逝去
羽生 善治 (ハブ ヨシハル)  
棋士。1970年埼玉県に生まれる。1985年に中学生でプロ四段。二上達也九段門下。1996年に史上初の七大タイトル全冠制覇。2017年に史上初の永世七冠。2018年国民栄誉賞。十九世名人、永世竜王、永世王位、名誉王座、永世棋王、永世王将、永世棋聖の称号資格保持者及び名誉NHK杯選手権者
尾本 恵市 (オモト ケイイチ)  
分子人類学者。1933年東京都に生まれる。東京大学大学院理学系研究科博士課程中退。理学博士。1993年東京大学名誉教授。1999年国際日本文化研究センター名誉教授。2015年秋、瑞宝中綬章。2004年将棋アマチュア五段取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)