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明界と幽界 詩集

出版社名 彩流社
出版年月 2019年10月
ISBNコード 978-4-7791-2622-2
4-7791-2622-3
税込価格 1,980円
頁数・縦 155P 20cm

商品内容

要旨

日本が生んだ最大の国際詩人、ヨネ・ノグチの処女詩集邦訳版。日本がようやく近代化し始めた明治期に渡米し、わずか3年足らず、20歳の日本青年が書き上げた詩集は、アメリカの文壇に鮮烈な衝撃をもたらした。アメリカの大自然の中で自分の「生」を確認しながら、自分が背負える限りの東洋的文化と日本的感性をもとにして、その「生」を「詩的」に飛躍させようとしている。日米の「あいだ」に生きる一青年の心のドラマを、独自の英語表現でダイナミックなエネルギーをもって欧米の読者に迫った、日米文学史上に稀有の詩集。

目次

私自身に還る
僕は何処へ行く
恐れを知らない真っ直ぐな雨
月の貴婦人
この世界は確たるものか
サーベルのような鋭い風が吹く
ただ独り
ああ、雨だった!
名もなき詩人に
ああ、空しい!〔ほか〕

著者紹介

ヨネ・ノグチ (ヨネノグチ)  
野口米次郎。詩人。1875年12月8日愛知県海東郡津島町(現津島市)生まれ。1893年、18歳直前で単身渡米。サンフランシスコやその近郊でスクールボーイなどをしながら、邦字新聞の配達や、英字新聞の翻訳などに携わる。その後オークランドの詩人ウォーキン・ミラーの書生となり、ポー、ホイットマン、エマソンらの作品に親しんで詩壇への登場の力を養った。渡米後3年目に第一詩集SEEN & UNSEEN(1897年)を出版、1902年にロンドンへ渡り、詩集From the Eastern Sea(1903年)を自費出版。1904年帰国、翌1905年から母校、慶應義塾大学で教鞭を執る
星野 文子 (ホシノ アヤコ)  
国際基督教大学大学院博士後期課程アーツ・サイエンス研究科修了。博士(学術)。和洋女子大学人文学部国際学科英語文化コミュニケーション専攻助教。ヨネ・ノグチ学会事務局長
堀 まどか (ホリ マドカ)  
大阪市立大学文学部文化構想学科アジア文化コース准教授。博士(学術)
羽田 美也子 (ハダ ミヤコ)  
日本大学、都留文科大学非常勤講師。博士(国際関係)
亀井 俊介 (カメイ シュンスケ)  
1932年生まれ。東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)