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成城だより 3

中公文庫 お2−20

出版社名 中央公論新社
出版年月 2019年10月
ISBNコード 978-4-12-206788-2
4-12-206788-X
税込価格 1,100円
頁数・縦 327P 16cm
シリーズ名 成城だより

商品内容

要旨

孫とともに少女漫画を読み、映画「アマデウス」に涙し、遺作となる『堺港攘夷始末』執筆のため取材旅行へ。そして戦後四十年を迎えた日本の世相に憤り、「死ぬまでいやなことをいって、くたばるつもりなり」と気炎を吐く。戦後派作家、晩年の日々。1985年一月から十二月まで。索引付き。

目次

寒い正月
「アマデウス」
遅い春
批評の季節
散歩人生
野球人生
小説を読む
八月は悪夢の月だ
情報過多
老人顛倒
エンドレス十一月
年末多事

おすすめコメント

とにかくひどい戦後四十年目だった――。防衛費一%枠撤廃、靖国参拝……戦後派作家の慷慨。一九八五年一月から十二月まで。全巻完結。〈解説〉金井美恵子

著者紹介

大岡 昇平 (オオオカ ショウヘイ)  
明治42年(1909)東京牛込に生まれる。成城高校を経て京大文学部仏文科に入学。成城時代、東大生の小林秀雄にフランス語の個人指導を受け、中原中也、河上徹太郎らを知る。昭和7年京大卒業後、スタンダールの翻訳、文芸批評を試みる。昭和19年3月召集の後、フィリピン、ミンドロ島に派遣され、20年1月米軍の俘虜となり、12月復員。昭和23年『俘虜記』を「文学界」に発表。以後『野火』(読売文学賞)『花影』(新潮社文学賞)『中原中也』(野間文芸賞)『事件』(日本推理作家協会賞)等を発表、この間、昭和47年『レイテ戦記』により毎日芸術賞を受賞した。昭和63年(1988)死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)