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フランクフルト学派のナチ・ドイツ秘密レポート

出版社名 みすず書房
出版年月 2019年12月
ISBNコード 978-4-622-08857-8
4-622-08857-6
税込価格 7,150円
頁数・縦 401,39P 22cm

商品内容

要旨

冷戦構造も見据えたアメリカの戦後世界構想はいかなるものであったか。大戦中、ノイマン、マルクーゼらを書き手に、ドイツの戦後処理のための情報を収集していた戦略情報局の秘密文書を公刊。

目次

第1部 敵の分析
第2部 崩壊のパターン
第3部 政治的オポジション
第4部 非ナチ化と“占領”軍事政府
第5部 新しいヨーロッパのなかの新しいドイツ
第6部 ニュルンベルクへ
第7部 新たな敵

著者紹介

ノイマン (ノイマン)   Neumann,Franz Leopold
1900‐1954。カトヴィツェ(当時ドイツ領、現在ポーランド)生まれ。ドイツ時代には労働法理論家として活躍。1933年にロンドンに逃れ、カール・マンハイムやハロルド・ラスキと共にロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで研究。1936年、ラスキの推薦で社会研究所との交流が始まり、イギリスにおける社会研究所の利益と普及を促進した。その後アメリカに移住
マルクーゼ (マルクーゼ)   Marcuse,Herbert
1898‐1979。ベルリン生まれ。ドイツ時代には、ハイデガーの指導の下で教授資格論文を意図していた『ヘーゲルの存在論と歴史性の理論』や初期マルクス研究(邦訳『初期マルクス研究―『経済学=哲学草稿』における疎外論』)を発表。1934年にアメリカに渡り、1941年『理性と革命―ヘーゲルと社会理論の興隆』を刊行。戦後刊行された『一次元的人間―先進産業社会におけるイデオロギーの研究』(1964)によって、「学生運動の父」となった
キルヒハイマー (キルヒハイマー)   Kirchheimer,Otto
1905‐1965。ハイルブロン生まれ。ドイツ時代にはカール・シュミットの指導の下で「社会主義的・ボリシェヴィキ的国家論」という論文で学位を取得。1933年にパリに亡命、社会研究所との関係が始まり、1937年に社会研究所ニューヨーク支部の研究員としてアメリカに渡る。戦後は政党研究者となり、包括政党(キャッチ・オール・パーティ)という用語を生み出した
野口 雅弘 (ノグチ マサヒロ)  
成蹊大学法学部教授。政治思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)