• 本

資本主義の新しい形

シリーズ現代経済の展望

出版社名 岩波書店
出版年月 2020年1月
ISBNコード 978-4-00-028733-3
4-00-028733-8
税込価格 2,860円
頁数・縦 251P 20cm

商品内容

要旨

資本主義が「非物質化」を急速に進めている。日本はなぜ、その変化についていけなくなったのか。そこにこそ経済停滞の真因が潜んでいるのではないか。現代の構造変化の核心である「資本主義の非物質主義的転回」を分析することを通じて、日本企業の産業競争力の低下、経済格差の拡大、温暖化対策の停滞などの課題を理論的かつ包括的に考察。資本主義を持続可能で公正なものにする「社会的投資国家」の将来構想を打ち出す迫力の一冊。

目次

第1章 変貌しつつある資本主義(資本主義の本質―変わるものと変わらないもの
資本主義はどこへ行こうとしているのか ほか)
第2章 資本主義の進化としての「非物質主義的転回」(資本主義の「非物質主義的転回」とは何か
経済学における「非物質主義的転回」 ほか)
第3章 製造業のサービス産業化と日本の将来(日本企業の国際競争力低下
資本主義の非物質主義的転回としての「脱炭素化」 ほか)
第4章 資本主義・不平等・経済成長(現代資本主義と不平等・格差の拡大
「公共投資国家」・「福祉国家」から「社会的投資国家」へ)
終章 社会的投資国家への転換をどのように進めるべきか(資本主義新時代の経済政策
人的資本投資の拡充 ほか)

おすすめコメント

資本主義が「非物質化」の方向へと進化している。この変化の本質を見定めることによって、日本企業の産業競争力の低下、経済格差の拡大、温暖化対策の停滞といった諸問題に真に迫ることができる。日本経済をとりまく課題を理論的かつ包括的にとらえ、進むべき方向としての社会的投資国家のヴィジョンを明確に打ち出した迫力の一冊。

著者紹介

諸富 徹 (モロトミ トオル)  
1968年生まれ。京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。現在、京都大学大学院経済学研究科教授。専門は財政学・環境経済(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)