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ボクはやっと認知症のことがわかった 自らも認知症になった専門医が、日本人に伝えたい遺言

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2019年12月
ISBNコード 978-4-04-604499-0
4-04-604499-3
税込価格 1,430円
頁数・縦 222P 19cm

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要旨

超高齢社会に突入したとされる日本において、深刻な問題の一つといえるのが「認知症」である。厚生労働省の推計によると2025年には、高齢者の5人に1人、約700万人が認知症を患う。そんな状況の中、2017年に、認知症医療・ケアの第一人者の精神科医が、自身が認知症になったことを公表した。本書では、認知症の権威である長谷川和夫医師が自らも認知症を患い、患者の視点からわかったことも含め、認知症とは何か、周囲の人々が認知症患者にどう向き合うべきか、患者としていかに生きていくかなどを真摯に語りかけている。とくに、患者を「何もわからなくなってしまった人間」として一括りにすることなく、一人の人間として尊重した上で、一人ひとりに合った、その人の立場に身を置いたケアである「パーソン・センタード・ケア」の考え方が広まるべきと訴える。著者の長谷川和夫氏は、認知症診断の物差しとなる「長谷川式簡易知能評価スケール」を公表、また「痴呆」から「認知症」に用語を変更した厚生労働省の検討会の委員を務めるなどの功績がある精神科医。現在、認知症介護研究・研修東京センター名誉センター長、聖マリアンナ医科大学名誉教授。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2020年2月21日]

商品内容

要旨

予防策や歴史的経緯から、社会・医療が果たす役割まで、認知症のすべてがここにある。「長谷川式スケール」開発者の眼にはいま、どんな世界が映っているのか?自らも認知症になった専門医が、日本人に伝えたい遺言。

目次

第1章 認知症になったボク
第2章 認知症とは何か
第3章 認知症になってわかったこと
第4章 「長谷川式スケール」開発秘話
第5章 認知症の歴史
第6章 社会は、医療は何ができるか
第7章 日本人に伝えたい遺言

出版社・メーカーコメント

「長谷川スケール」開発者の眼にはいま、どんな世界が映っているのか?「この本は、これまで何百人、何千人もの患者さんを診てきた専門医であるボクが、また、『痴呆』から『認知症』への呼称変更に関する国の検討委員も務めたボクが、実際に認知症になって、当事者となってわかったことをお伝えしたいと思ってつくりました」――(「はじめに」より抜粋)2017年、認知症の権威である長谷川さんは、自らも認知症であることを世間に公表しました。その理由はなぜでしょう? 研究者として接してきた「認知症」と、実際にご自身がなってわかった「認知症」とのギャップは、どこにあったのでしょうか? 予防策、歴史的な変遷、超高齢化社会を迎える日本で医療が果たすべき役割までを網羅した、「認知症の生き字引」がどうしても日本人に遺していきたかった書。認知症のすべてが、ここにあります。

著者紹介

長谷川 和夫 (ハセガワ カズオ)  
1929年愛知県生まれ。53年、東京慈恵会医科大学卒業。74年、診断の物差しとなる「長谷川式簡易知能評価スケール」を公表(改訂版は91年公表)。89年、日本で初の国際老年精神医学会を開催。2004年、「痴呆」から「認知症」に用語を変更した厚生労働省の検討会の委員。「パーソン・センタード・ケア(その人中心のケア)」を普及し、認知症医療だけでなくケアの第一人者としても知られる。現在、認知症介護研究・研修東京センター名誉センター長、聖マリアンナ医科大学名誉教授
猪熊 律子 (イノクマ リツコ)  
読売新聞東京本社編集委員。1985年4月、読売新聞社入社。2014年9月、社会保障部長、17年9月、編集委員。専門は社会保障。98〜99年、フルブライト奨学生兼読売新聞社海外留学生としてアメリカに留学。スタンフォード大学のジャーナリスト向けプログラム「John S.Knight Journalism Fellowships at Stanford」修了。早稲田大学大学院法学研究科修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)