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「無罪」を見抜く 裁判官・木谷明の生き方

岩波現代文庫 社会 320

出版社名 岩波書店
出版年月 2020年3月
ISBNコード 978-4-00-603320-0
4-00-603320-6
税込価格 1,848円
頁数・縦 429,2P 15cm

商品内容

要旨

起訴されたら有罪率が非常に高い日本の刑事裁判。一方で、死刑などの重大事件で、再審の結果、無罪となるケースも出てきている。在職中、いくつもの無罪判決を出し、そのすべてを確定させた裁判官は、いかにして無罪を見抜いたのか。被告人、証拠と向き合う姿勢、裁判官と検察の関係などを率直に語る。現在の日本の司法制度を考える際に必読の書。

目次

古里と疎開―囲碁棋士・木谷實、父からの期待
法律家を目指して―高校での猛勉強と東大での反動
師との出会い、人生の転機に―裁判官の基本を磨く
平賀書簡問題―「手紙届いた」福島重雄判事から相談
最高裁調査官に―“黒衣”に徹した五年間
憲法判例をつくる―「四畳半襖の下張」『月刊ペン』など
最高裁における事実認定審査のあり方―誤判・冤罪を防ぐ
調査官時代の思い出の事件―調査官解説は二五件
三〇件に及ぶ無罪判決―被告人の言い分に耳を傾ける
調布事件と少年の更生―「おかしいものはおかしい」
マイナリ事件、そして大学教授、弁護士―“冤罪の駆け込み寺”を

著者紹介

木谷 明 (キタニ アキラ)  
1937年生まれ。60年司法試験合格、61年東京大学法学部卒業。63年任官、最高裁調査官、水戸地裁所長、東京高裁部総括判事などを歴任。2004年、法政大学法科大学院教授。現在は弁護士
山田 隆司 (ヤマダ リュウジ)  
1962年生まれ。2008年大阪大学大学院法学研究科博士課程修了。博士(法学)。読売新聞記者を経て、創価大学法学部教授
嘉多山 宗 (カタヤマ ツカサ)  
1964年生まれ。創価大学法学部卒業。91年司法試験合格。94年弁護士登録。創価大学法科大学院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)