なぜ貧しい国はなくならないのか 正しい開発戦略を考える
第2版
出版社名 | 日本経済新聞出版社 |
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出版年月 | 2020年3月 |
ISBNコード |
978-4-532-35848-8
(4-532-35848-5) |
税込価格 | 3,300円 |
頁数・縦 | 281P 20cm |
シリーズ名 | なぜ貧しい国はなくならないのか |
書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍 要旨 先進国において国内での経済格差が社会問題化する一方で、およそ20年も前から地球的な課題として関心を集めながら、一向に解決の兆しが見えないのが「貧困国」の問題だ。2000年採択のMDGs、さらに2015年に示されたSDGsで貧困削減が目標とされるが、具体的な貧困問題の解決策は見出せるのだろうか。本書は、2014年に刊行され、貧しい国から貧困をなくしていく戦略的学問である「開発経済学」の入門書として高く評価された書籍を、最新のデータに基づき全面改訂したもの。農業と製造業の双方についてアジアとアフリカで現地調査型の研究を重ね、世界銀行に出向して開発戦略の視点から資金援助を詳細に分析した著者が、アフリカなどの貧困国・途上国で農業や工業などの産業を発展させ、貧困から救い出すための理論と具体的な戦略について詳説している。著者は神戸大学大学院経済学研究科特命教授。シカゴ大学でシュルツ(唯一のノーベル経済学賞受賞農業経済学者)、フリードマンから直接教えを受けた世界的な開発経済学者であり、国際農業経済学会会長、世界銀行主任研究員等を歴任している。 |
商品内容
要旨 |
SDGs(持続可能な開発目標)への注目が高まっているが、貧しい国々の浮上はなぜ困難なのか。それは誤った戦略がとられているからだ。貧しい国を浮上させる術について知りたいあらゆる人びとのための入門書。貧困国浮上の開発戦略をていねいに解説したテキストを最新データに基づいて全面改訂。 |
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目次 |
第1部 何が問題なのか?(開発経済学とは何か? |
出版社・メーカーコメント
●開発経済学のベストテキストを全面改訂 今年のノーベル経済学賞は、行動経済学を経済開発に応用した研究でした。残された国々の浮上はなぜ困難なのか。それは誤った戦略がとられているからです。適切な政策さえとれば、貧困国も浮上可能なのです。貧しい国から貧困をなくしていく戦略的学問、それが本来の開発経済学の目的。本書は、経済学は知らないけれども貧しい国を浮上させる術について知りたい人びとのための書です。筆者は農業と製造業の双方について、アジアとアフリカで現地調査型の研究を重ねてきました。また、世界銀行に出向した時期は、開発戦略という視点から各国への資金援助を詳細に分析しました。筆者が研究対象としたのは、中国、台湾、ベトナム、フィリピン、タイ、インドネシア、インド、ネパール、スリランカ、ガーナ、エチオピア、ケニア、ウガンダ、マラウィ。また、農業や産業の発展ばかりでなく、環境問題、国家の役割、ジェンダーについても関心を払ってきました。カバーする地域も分野も内外の研究者でこのレベルに達している開発経済学者はほとんどいません。本書は、2015年に刊行された『なぜ貧しい国はなくならないのか』のデータに基づいて全面改訂したものです。前作は教科書で記述されている理論を自ら検証した上での入門書であり、強い説得力が高く評価されました。その意味で、本書は定説をまんべんなく解説した通常の教科書や入門書とは異なります。筆者は、日経・経済図書文化賞を2度受賞し、シカゴ大学でシュルツ(唯一のノーベル経済学賞受賞農業経済学者)、フリードマンから直接教えを受けた世界的な開発経済学者。2018年には学士院会員となり内外から高く評価されています。