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人生についての断章 新装版

出版社名 みすず書房
出版年月 2020年5月
ISBNコード 978-4-622-08918-6
4-622-08918-1
税込価格 4,070円
頁数・縦 249P 20cm
シリーズ名 人生についての断章

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要旨

2020年は、英国の哲学者、バートランド・ラッセルの没後50年に当たる。ラッセルは、「ラッセルのパラドックス」の発見など論理学・数学の分野で顕著な業績を残す一方、哲学、教育学、社会評論、政治活動など幅広い分野で活躍。1950年にはその多様な著作群に対し、ノーベル文学賞が授与された。本書は、バートランド・ラッセルが1931年から1935年にかけて米国の新聞に連載した78篇のエッセイを集めた書。愛、結婚、自由、戦争と平和、進歩、知識、科学など、人生や社会における、さまざまな問題について、多様で独自性の高い見地から考察している。世界恐慌、第二次世界大戦前夜の社会不安が高まる時期に書かれた、20世紀最高の知性の一人とも称される哲学者によるエッセイは、同様に不安な現代にもさまざまな示唆を与えてくれる。著者は、1872年生まれ、1970年没。英国の貴族ラッセル家に生まれ、論理学・数学基礎論に貢献した後、社会評論や哲学の著述で論理実証主義の形成に大きな影響を与える。邦訳された著書には『西洋哲学史』(みすず書房)、『哲学入門』(ちくま学芸文庫)、『幸福論』(岩波文庫)などがある。なお、ダイジェストでは「災難がうれしいのはなぜか」「科学者は科学的か」「他人の身になって考えること」の3篇を取り上げた。各々のパートに付した日付は、新聞掲載日である。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2020年7月10日]

商品内容

要旨

『西洋哲学史』ほかの著書で知られる20世紀を代表する哲学者、ラッセルが、1931年から1935年にかけてアメリカの新聞に連載したエッセイを収録。愛、結婚、自由、戦争と平和、進歩、知識、科学など、人生や社会における、さまざまな問題について、すばらしい相談相手となる。プラトンのいう「時代を超越して万物を見る人間=哲学者」の眼と、数学者、論理学者、教育者、平和運動家としての活動の経験が生きている。不況と不安の時代のなかで執筆された、知性とウイットに富む78篇。

目次

嫉妬について
性関係と幸福と
外国で嫌われる旅行者
老年の脅威
技巧礼讃
口紅を使ってよい人々
経験の教え
希望と恐怖
犯罪人は一般人よりも悪人か
臆病が勝〔ほか〕

著者紹介

ラッセル,バートランド (ラッセル,バートランド)   Russell,Bertrand
1872‐1970。1872年生まれ。イギリスの哲学者。17世紀以来のイギリスの貴族ラッセル家に生れる。ケンブリッジ大学で数学・哲学を学んだ。1910‐13年にはホワイトヘッドと共に画期的な著作『プリンキピア・マテマティカ』(3巻)を著わし、論理学や数学基礎論に貢献した。第一次大戦が勃発するや平和運動に身を投じて母校の講師の職を追われ、1918年には4カ月半投獄される。以後社会評論や哲学の著述に専念し、ヴィトゲンシュタインとの相互影響のもとに論理実証主義の形成によって大きな影響を与えた。1950年哲学者として3度目のノーベル文学賞受賞。また原爆禁止運動の指導者のひとりとして99歳の生涯を閉じるまで活動を続けた
中野 好之 (ナカノ ヨシユキ)  
1931年東京に生れる。1955年東京大学経済学部卒業。元國學院大学・富山国際大学教授
太田 喜一郎 (オオタ キイチロウ)  
1935年東京に生れる。1970年立教大学文学研究科英米文学専攻博士課程修了。元立教女学院短期大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)