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グローバル保健ガバナンス

出版社名 東信堂
出版年月 2020年8月
ISBNコード 978-4-7989-1653-8
4-7989-1653-6
税込価格 3,520円
頁数・縦 292P 22cm

商品内容

要旨

今なお猛威をふるう新型コロナウイルス感染症(COVID‐19)の世界的流行によって、国際的な感染症対策のあり方は再考を迫られ、新たな境地に達している。新型コロナウイルスに対する各国の対処方法が国や地域ごとによって大きな差異が生じている一方、グローバルな感染症対策を主導すべきWHOは、その対応をめぐって各国からの批判の的とすらなっている。国際的な感染症に対するグローバル・カバナンスをその歴史的経緯から丁寧に紐解き、今後のグローバルな感染症対策の方向性を提示した今必読の一冊。

目次

第1部 基本的枠組み(グローバル保健ガバナンスとは何か?
国際保健規則とグローバル保健ガバナンスの構造
UHCの国際的な伝播とグローバルヘルス外交―「すべての人に健康を」という潮流のなかでの規範の展開)
第2部 国際レベルにおけるガバナンス(複合リスクとしてのエボラ出血熱とガバナンスの失敗
グローバル保健改革―G7における議論とWHO・国連・世界銀行における対応
UHC主流化に向けた国際動向と日本の取組み―国連総会UHCハイレベル会合を中心として)
第3部 国レベルにおける保健外交とガバナンスの課題(先進国の保健外交―フランスとWHOの連携を中心として
中国における保健ガバナンス改革と国際的展開)
補論(新型コロナウイルス対応における安全保障的側面の顕在化とマネジメントの課題―国際的動向
新型コロナウイルス感染症への対応におけるガバナンス―日本の場合)

著者紹介

城山 英明 (シロヤマ ヒデアキ)  
東京大学公共政策大学院・大学院法学政治学研究科教授。東京大学法学部卒業(法学士)。東京大学法学部助手、東京大学大学院法学政治学研究科助教授、東京大学大学院法学政治学研究科教授を経て、現職。東京大学政策ビジョン研究センター長(2010‐2014年)、東京大学公共政策大学院長(2014‐2016年)、東京大学未来ビジョン研究センター副センター長(2019年‐)を兼務。専門は行政学で、国際行政、科学技術と公共政策、政策形成プロセスに関する研究に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)