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日本は「右傾化」したのか

出版社名 慶應義塾大学出版会
出版年月 2020年10月
ISBNコード 978-4-7664-2694-6
4-7664-2694-0
税込価格 2,200円
頁数・縦 364P 19cm

商品内容

要旨

ヘイトスピーチ、排外主義運動の顕在化、日本会議の台頭、改憲潮流、ネットに溢れかえる右派的言説―。はたして本当に、日本は「右傾化」したのか。個々の政権の消長を超えた次元で、日本社会全体の構造変化のなかで捉える。

目次

総説 「右傾化」ではなく「左が欠けた分極化」
第1部 意識(世論―世論は「右傾化」したのか
歴史的変遷―「保守化」の昭和史―政治状況の責任を負わされる有権者)
第2部 メディア・組織・思想(マスメディア―政治システムとの強いリンクがもたらした構造的「右傾化」
ネットメディア―ネットメディアの伸長と右傾化
草の根組織―政治主導の右傾化
天皇と神道思想―神聖天皇と国家神道からみた日本の右傾化)
第3部 政治(政党―自民党の右傾化とその論理
地方政治―地方議会における右傾化―政党間競争と政党組織の観点から
政策アウトプット―島根県の「竹島の日」条例制定の経緯)

出版社・メーカーコメント

「嫌中・嫌韓」や「日本スゴイ」ブーム、ネット上に溢れる過激な排外的発言など、近年の日本の「右傾化」を感じさせる事象は枚挙にいとまがない。しかし、本当に右傾化は進んでいるのだろうか? 日本最高クラスの知性たちが、この問いを実証的に分析し、「左を欠いた分極化」をキーワードに読み解いていく! 現状を知るための最良の手段となる一冊。

著者紹介

小熊 英二 (オグマ エイジ)  
1962年、東京都生まれ。慶應義塾大学総合政策学部教授。専攻は歴史社会学
樋口 直人 (ヒグチ ナオト)  
1969年、神奈川県生まれ。早稲田大学人間科学学術院教授。専攻は移民研究、社会運動論、政治社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)