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患者の話は医師にどう聞こえるのか 診察室のすれちがいを科学する

出版社名 みすず書房
出版年月 2020年11月
ISBNコード 978-4-622-08951-3
4-622-08951-3
税込価格 3,520円
頁数・縦 282,11P 20cm

商品内容

要旨

患者が「しゃべった」ことと医師が「聞いた」ことは、どんなときも、いともたやすく別のストーリーになる可能性を秘めている。症状を伝えたい一心の患者は、一刻も早く医師に言い分を主張したい。一方、つねに数多くのタスクを抱えながら、効率を上げろという圧力にさらされている医師は、一刻も早く診察を結論に導こうとする。さらには医師と患者双方の固定観念や無意識の偏見、共有していない問題なども加わり、コミュニケーションのミスはすぐに医療ミスへとつながっていくこともありうるのだ。患者は、きちんと自分の症状を伝える努力をしているだろうか?医師は、患者がほんとうに伝えたいことを受けとる努力をしているだろうか?アメリカの内科医が心を揺さぶるヒューマンストーリーを通して、避けては通れぬ医師と患者のコミュニケーションの問題を徹底分析する。

目次

コミュニケーションはとれていたか
それぞれの言い分
相手がいてこそ
聞いてほしい
よかれと思って
なにが効くのか
チーフ・リスニング・オフィサー
きちんと伝わらない
単なる事実と言うなかれ
害をなすなかれ―それでもミスをしたときは
本当に言いたいこと
専門用語を使うということ
その判断、本当に妥当ですか?
きちんと学ぶ
ふたりの物語が終わる
「ほんとうの」会話を

著者紹介

オーフリ,ダニエル (オーフリ,ダニエル)   Ofri,Danielle
1965‐。ニューヨーク在住の内科医。アメリカ最古の公立病院・ベルビュー病院勤務。ニューヨーク大学医学部准教授。New York Times紙やSlate Magazine誌で医療や医師と患者の関係について執筆を行うほか、医療機関初の文芸誌Bellevue Literary Reviewの編集長も務める
原井 宏明 (ハライ ヒロアキ)  
原井クリニック院長、株式会社原井コンサルティング&トレーニング代表取締役。精神保健指定医。日本認知・行動療法学会専門行動療法士。MINTメンバー。日本動機づけ面接協会代表理事。1984年岐阜大学医学部卒業、ミシガン大学文学部に留学。国立肥前療養所精神科、国立菊池病院精神科、医療法人和楽会なごやメンタルクリニックを経て現職。著書・訳書多数
勝田 さよ (カツダ サヨ)  
翻訳者。長年、医学・医療機器分野の実務翻訳に携わり、滞米時にはコミュニティカレッジで医学の基礎を学ぶ。翻訳者ネットワーク「アメリア」メディカルクラウン会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)