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世をへだてて

講談社文芸文庫 しA16

出版社名 講談社
出版年月 2021年2月
ISBNコード 978-4-06-522320-8
4-06-522320-2
税込価格 1,870円
頁数・縦 224P 16cm

商品内容

要旨

六十四歳の晩秋のある日、いつものように散歩に出かけようとして妻に止められ、そのまま緊急入院。突然襲った脳内出血で、作家は生死をさまよう。父の一大事に力を合わせる家族、励ましを得た文学作品、医師や同室の人々を見つめる、ゆるがぬ視線。病を経て知る生きるよろこびを明るくユーモラスに描く、著者の転換期を示す闘病記。生誕百年記念刊行。

目次

夏の重荷

北風と靴
大部屋の人たち
Dデイ
作業療法室
同室の人

著者紹介

庄野 潤三 (ショウノ ジュンゾウ)  
1921・2・9〜2009・9・21。小説家。大阪生まれ。大阪外国語学校在学中、チャールズ・ラムを愛読。九州帝国大学卒。1946年、島尾敏雄、三島由紀夫らと同人誌を発行。教員、会社員を経て小説家に。55年、「プールサイド小景」で芥川賞受賞。57年から1年間、米国オハイオ州ガンビアのケニオン大学で客員として過す。60年、『静物』で新潮社文学賞、66年、『夕べの雲』で読売文学賞、71年、『絵合せ』で野間文芸賞を受賞。芸術員会員。80年、ロンドン訪問。80歳以降も毎年刊行された一家の年代記的作品は、世代を超えた多数の愛読者をもつ。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)