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福島第一原発事故10年の再検証 原子力政策を批判し続けた科学者がメスを入れる

出版社名 あけび書房
出版年月 2021年2月
ISBNコード 978-4-87154-185-5
4-87154-185-1
税込価格 1,980円
頁数・縦 165P 21cm

商品内容

要旨

“チェルノブイリ”以前から過酷事故と放射線被曝のリスクを問い続けた専門家が、健康被害、避難、廃炉、廃棄物処理など残された課題を解明。

目次

第1章 福島第一原発事故から10年―事故機と被災地はどうなっているか(福島第一原発事故はなぜ起こったか―何が分かり、何が分かっていないのか
どの放射性核種がどれだけ放出されたか
福島県民の外部被爆と内部被爆の状況
事故による健康被害はどうだったか)
第2章 立ちはだかるさまざまな問題―どう解決すればいいのか(福島第一原発事故機の廃炉はどうすればいいのか
原発敷地内の大量の処理水―トリチウムとは何か、現状はどうか、どうしたらいいのか
避難指示と年20mSv基準をめぐって
スクリーニングによる甲状腺がん「多発見」と過剰診断問題)
第3章 これからどうする原子力発電(シビアアクシデントの危険はなくなったのか
廃炉、放射性廃棄物、使用済燃料はどうするのか
破綻した核燃料サイクルは即刻やめるべき
プルマーサル使用済核燃料は直接処分に―プルトニウムの高次化とはどういうことか
事故後の原子力防災対策にも実効性はない)
第4章 科学的な土俵を共有して、公正・公平な議論を(放射能災害とコロナ禍の科学論
放射線(能)に関連する流言飛語をふり返る
放射線被爆と健康への影響をどう考えるか)

著者紹介

岩井 孝 (イワイ タカシ)  
1956年千葉県香取郡東庄町生まれ。1979年京都大学工学部原子核工学科卒業、1981年京都大学大学院工学研究科修士課程修了。専攻は原子核工学。1981年日本原子力研究所入所。主に高速増殖炉用プルトニウム燃料の研究に従事。統合により改称された日本原子力研究開発機構を2015年に退職。現在、日本科学者会議原子力問題研究委員会委員長
児玉 一八 (コダマ カズヤ)  
1960年福井県武生市生まれ。1980年金沢大学理学部化学科在学中に第1種放射線取扱主任者免状を取得。1984年金沢大学大学院理学研究科修士課程修了、1988年金沢大学大学院医学研究科博士課程修了。医学博士、理学修士。専攻は生物化学、分子生物学。現在、核・エネルギー問題情報センター理事、原発問題住民運動全国連絡センター代表委員
舘野 淳 (タテノ ジュン)  
1936年旧奉天市生まれ。1959年東京大学工学部応用化学科卒業。工学博士。日本原子力研究所員を経て、1997年から中央大学商学部教授。2007年中央大学退職。現在、核・エネルギー問題情報センター事務局長
野口 邦和 (ノグチ クニカズ)  
1952年千葉県佐原市(現在、香取市)生まれ。1975年東京教育大学理学部化学科卒業、1977年同大学大学院理学研究科修士課程修了。理学博士。専攻は放射化学、放射線防護学、環境放射線学。1977年日本大学助手、准教授を経て2018年定年退職。前福島大学客員教授。日本大学歯学部放射線施設の選任主任者24年。現在、本宮市放射線健康リスク管理アドバイザー、原子爆禁止世界大会運営委員会共同代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)