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修験の縁起の研究 正統な起源と歴史の創出と受容

研究叢書 534

出版社名 和泉書院
出版年月 2021年2月
ISBNコード 978-4-7576-0990-7
4-7576-0990-6
税込価格 6,600円
頁数・縦 219P 22cm

商品内容

要旨

修験の起源と歴史を紡ぎだした事象を解明。三国伝来の日本仏教の正統の枠外にあった修験が、枠外から枠内へと転じたのは鎌倉後期とされる。その時、どのような創造的な起源と歴史が修験に求められ、現れ、伝えられたのであろうか。本書は、その代表例である『箕面寺縁起』『大峯縁起』『金剛山縁起』を取り上げ、個々の霊山の修造や相論を機に制作された縁起が広く認知され、修験の縁起として機能するに至る過程を解明する。

目次

第1章 院政期における大和国の霊山興隆と縁起
第2章 『箕面寺縁起』―真言密教の血脈への加筆
第3章 『大峯縁起』―奉納された縁起
第4章 『金剛山縁起』―仏典に載る霊山
第5章 熊野御幸再興と笙窟冬籠りの詠歌
第6章 修験の歴史の創出

著者紹介

川崎 剛志 (カワサキ ツヨシ)  
就実大学人文科学部教授。1962年、広島県生まれ。1990年、大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得。文学修士。ハーバード大学ライシャワー日本研究所客員研究員(2018年)。第四二回谷口記念賞受賞(2015年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)