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芸術家と医師たちの世紀末ウィーン 美術と精神医学の交差

出版社名 みすず書房
出版年月 2021年3月
ISBNコード 978-4-622-08985-8
4-622-08985-8
税込価格 4,950円
頁数・縦 287,67P 20cm

商品内容

要旨

クリムトの女性像とヒステリーの身体表象、ロースの無装飾とセクシュアリティ、ココシュカの人形絵画と投影…作品と精神医学の影響関係を跡づける清新な論考。気鋭の美学研究者が西洋美術史における“モデルネ”の分析に挑む、清新な世紀末ウィーン論。

目次

第1部 身体と空間(クリムト的女性像―ヒステリー的ファム・ファタルと神経衰弱的ファム・フラジール
世紀末ウィーンのホワイト・キューブ―分離派館とプルカースドルフ・サナトリウム)
第2部 様式と装飾―「退廃」と「進化」(浮薄なる様式―スタイルとしてのモード
装飾とセクシュアリティ―分離派とアドルフ・ロースの装飾観)
第3部 トラウマとトラウム(肖像としての人形―オスカー・ココシュカのアルマ人形をめぐる一考察
アルフレート・クービンにおける夢と記憶―一九〇九年から一九三〇年代の作品と言説を中心に)

著者紹介

古川 真宏 (コガワ マサヒロ)  
1981年青森県生まれ。国際基督教大学教養学部人文科学科卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。専門は、世紀末ウィーンを中心とした西洋美術史、美学。京都造形芸術大学、大阪成蹊大学等で非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)