つながり過ぎた世界の先に
PHP新書 1251 世界の知性シリーズ
出版社名 | PHP研究所 |
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出版年月 | 2021年3月 |
ISBNコード |
978-4-569-84905-8
(4-569-84905-9) |
税込価格 | 1,056円 |
頁数・縦 | 211P 18cm |
商品内容
要旨 |
「COVID‐19の蔓延により、おそらく人類史上初めて、世界中で人間の行動の完全な同期がみられた」と哲学者マルクス・ガブリエルはいう。人々が一斉に倫理的な行動をとったことは、資本主義の行方にどのような影響を与えるのか。本書ではさらに、「国と国のつながり」「個人間のつながり」「経済のつながり」を読み解き、終章で改めて個人の生のあり方を見つめ直す。「新実在論」「新実存主義」「新しい啓蒙」と次々に現代思想を刷新する旗手が語る、パンデミック後を見通す哲学。訪れるのは混沌ではなく、新たな倫理観を備えた世界だ。 |
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目次 |
第1章 人とウイルスのつながり(同期化した世界 |
出版社・メーカーコメント
「COVID−19の蔓延により、おそらく人類史上初めて、世界中で人間の行動の完全な同期がみられた」と哲学者マルクス・ガブリエルはいう。人々が一斉に倫理的な行動をとったことは、資本主義の行方にどのような影響を与えるのか。本書ではさらに、「国と国とのつながり」「個人間のつながり」「経済活動のつながり」を読み解き、終章で改めて個人の生のあり方を見つめ直す。「新実在論」「新実存主義」「新しい啓蒙」と次々に現代思想を刷新する旗手が、新しい時代のビジョンを示す一冊。哲学者は、徹底した抽象的思考を行うことで、総合的で普遍的なビジョンを提示することができる存在である。ならば、ガブリエルは本書で、哲学者がなすべき仕事をしっかりと果たしたといえるだろう。【目次より】・ロックダウンと『リヴァイアサン』/・危機は倫理的進歩をもたらす/・ネオリベラリズムの終焉/・アメリカ人は、多様性に非常に弱い/・統計的世界観による幻想/・政治家が正しい判断を下すためには、何が必要か/・今のEUはアメリカを擬態している/・日本人はなぜ先進国の中で最も孤立している人が多いのか/・人類が最も退歩した点/・(Column)哲学者と現代のつながり