最底辺のポートフォリオ 1日2ドルで暮らすということ 新装版
出版社名 | みすず書房 |
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出版年月 | 2021年4月 |
ISBNコード |
978-4-622-09012-0
(4-622-09012-0) |
税込価格 | 4,730円 |
頁数・縦 | 315,29P 20cm |
シリーズ名 | 最底辺のポートフォリオ |
商品内容
要旨 |
バングラデシュの首都ダッカ。スラムに住むカデジャは子どもの世話をしながら、裁縫の内職で収入を得ている。彼女は、近所の主婦ふたりから大事なお金を預かる“マネーガード”でもある。インド南部ヴィジャヤワーダ。ジョティの生業は、毎日スラムをまわって、顧客の主婦から少額の預金を集めること。商売道具はマス目の書かれた手作りの通帳だ。220日分が埋まったとき、彼女はそのうちの20日分を顧客から手数料として徴収する。これが、盗まれるかもしれない、夫に使われてしまうかもしれないお金を守り、子どもを学校に通わせてあげるための唯一の方法なのだ。最貧国の家計は、収入の「少額」「不定期」「予測不可能」という三重の困難に取り巻かれている。本書は“ファイナンシャル・ダイアリー”という聴き取り調査を分厚く積み重ねた研究の成果であり、貧しい人々が編み出した創意工夫の数々をルポルタージュとも言える筆致で描きながら、マイクロファイナンスやインフォーマル金融の実態を分析する。さらに、「信頼性」「利便性」「柔軟性」「構造」という原則を提示して、貧困からの離陸のために金融になにができるのか、新たな道筋を示している。 |
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目次 |
第1章 貧困者のポートフォリオ |