日本現代美術とマルセル・デュシャン
出版社名 | 思文閣出版 |
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出版年月 | 2021年3月 |
ISBNコード |
978-4-7842-2011-3
(4-7842-2011-9) |
税込価格 | 8,800円 |
頁数・縦 | 337,7P 22cm |
商品内容
要旨 |
なぜこれほどまでに、日本はデュシャンを好んできたのか。本書は、一九二〇年代から八〇年代における日本の美術界および文化批評の場でのデュシャン受容の様態を確認し、日本の前衛美術や批評言語がどのように自らの方向性を見出してきたかを分析・考察する。「芸術家」としてのデュシャン理解の多様性と揺らぎを、キュビスム、ダダ、シュルレアリスムを辿りながら確認し、「反芸術家」としてのデュシャン像が、瀧口修造や東野芳明の言説を介して日本現代美術に与えた影響の本質を抉り出し、「超芸術家」としてのデュシャンが、無限のテクストを産出しつつ、いかに“日本的なるもの”へと帰着していくかを浮き彫りにする。 |
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目次 |
第1章 芸術家マルセル・デュシャンの日本への移入(西洋モダン・アートの移入とデュシャン受容 |