• 本

『倫敦塔』論集 漱石のみた風景

近代文学研究叢刊 70

出版社名 和泉書院
出版年月 2021年3月
ISBNコード 978-4-7576-0994-5
4-7576-0994-9
税込価格 13,200円
頁数・縦 675P 22cm

商品内容

要旨

極上ワインのように、醸成され尽くした最高位の『倫敦塔』論7編を収録。掲載紙「帝國文學」のこと、『倫敦塔』をめぐる漱石自身の12通の「書簡」のこと、長大精密な「評釈」「研究史」「研究文献目録」を収録する。漱石研究の醍醐味を堪能。研究論文もまた愉しい!解説の「鼎談」も熱い!読んで「面白い」、「長いと感じない」、「お買い得」の一冊。作品そのものが読みたくなること、必定の文章群。特別寄稿も1本収録。漱石の天才に、驚愕・乾杯。

目次

1 『倫敦塔』論(「『倫敦塔』の言語現象」特徴的な言語現象と「御殿場の兎」―虚構を可能にしたもの
帝国と観光―「反語」としての「倫敦塔」
夏目漱石「倫敦塔」論―観光「すること」からの離陸
「余」の紡いだ〈英国〉―夏目漱石「倫敦塔」論
「倫敦塔」再考―「余の空想」は誰のものか
『倫敦塔』の時間と空間―「過去」への眼差しを視座として
「倫敦塔」への道―「帝国文学」という発表の場から
「帝國文學」第拾壹卷第壹影印(抜粋)
「倫敦塔」をめぐる書簡)
2 研究史を踏まえて(『倫敦塔』論の前提―倫敦塔評釈
『倫敦塔』研究史
『倫敦塔』研究文献目録)
3 特別寄稿(ウォルター・スコットの明治と漱石)
4 机上鼎談―編集のこと・論評(編集のこと
『倫敦塔』論
研究史を踏まえて)
5 『『漱石作品』論集 風景シリーズ』始末記

著者紹介

鳥井 正晴 (トリイ マサハル)  
現在、相愛大学名誉教授。学会:近代部会代表(平成2年4月〜平成26年3月)。阪神近代文学会代表(平成11年9月〜平成14年12月)
宮薗 美佳 (ミヤゾノ ミカ)  
現在、常磐会学園大学教授。学会:日本文藝学会。日本近代文学会。日本キリスト教文学会。近代部会代表(平成26年5月〜現在)。阪神近代文学会会長(令和元年7月〜現在)
古浦 修子 (コウラ シュウコ)  
現在、九州共立大学講師。学会:遠藤周作学会役員(平成26年9月〜現在)。日本キリスト教文学会関西支部運営委員(平成29年7月〜現在)。日本文藝学会理事(平成30年6月〜現在)。日本キリスト教文学会。阪神近代文学会(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)