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医事法と患者・医療従事者の権利

出版社名 みすず書房
出版年月 2021年6月
ISBNコード 978-4-622-09001-4
4-622-09001-5
税込価格 5,720円
頁数・縦 448P 20cm

商品内容

要旨

医療基本法のない国で。トップダウンの医療では、命も健康も守れない。患者の権利中心の医療基本法と医療従事者の自治が必要だ。医療崩壊を分析し、医事法を作り直す道筋を考える。

目次

1 行政裁量に委ねられる日本の医療(医療と医事法
「公共財」の医療が崩壊する
医療従事者の資格・業務とブラック職場
インフォームド・コンセントと診療情報の提供
感染症と公衆衛生)
2 翻弄される医療弱者(精神科医療
生殖医療と命の選別
脳死と臓器移植
子どもと高齢者の医療)
3 患者と医療従事者の人権を守る医療へ(生と死の尊厳―行為規範としての法の役割
拘禁施設における医療
医学研究と戦略商品開発
医療事故と薬害の再発防止
疾病差別
患者の権利を中核とする医療基本法)

著者紹介

内田 博文 (ウチダ ヒロフミ)  
1946年大阪府生まれ。京都大学大学院法学研究科修士課程修了。九州大学名誉教授。専門は刑事法学(人権)、近代刑法史研究。ハンセン病市民学会共同代表。厚生労働省第三者機関「ハンセン病問題に関する検証会議」副座長(2002‐2005年)、同「ハンセン病問題検証会議の提言に基づく再発防止検討会」座長代理(2006‐2020年)、熊本県ハンセン病問題啓発推進委員会委員長(2015年から現在)。全国精神医療審査会連絡協議会理事(2017年から現在)などを務める。患者の権利擁護を中心とする医療基本法や、差別禁止の法制化の問題のほか、子どもの権利問題にも取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)