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中世寺院の仏法と社会

出版社名 勉誠社
出版年月 2021年6月
ISBNコード 978-4-585-31001-3
4-585-31001-0
税込価格 13,200円
頁数・縦 617P 22cm

商品内容

要旨

中世日本において寺院は、宗教的な施設のみならず、貴顕や武士等、様々な人々が行き交う、政治・経済・文化形成にも大きな影響を有した場であった。しかし、諸寺院内部で伝持されてきた史料群は、その特質からアクセスが容易ではなく、編者らによる寺院史料の調査・研究の方法論の構築により、近年、大きな研究の進展を見せるようになった。畿内近国、関東に所在する諸寺院に伝来する史料群の博捜により、寺内・寺外の僧俗の社会的かつ宗教的な関わりのなかで、「日本仏教」を形づくる多彩な仏法とその発展を実現した寺院社会の構造と思想的背景を立体的に描き出し、中世寺院の歴史的特質と展開を明らかにする貴重な成果。中世日本を読み解くための必読の書。

目次

1 醍醐寺の法流と修学(中世醍醐寺の顕・密「聖教」と法儀
南北朝内乱と清浄光院房玄
南北朝期から室町前期における理性院流と太元帥法別当職の相承―理性院宗助と大覚寺證菩提院光覚の対立 ほか)
2 寺院の法会と社会(中世南都の法華会
「春日権現験記絵」の編纂者
中世東寺の修学活動―西院と観智院 ほか)
3 中世の仏法と寺院(摂関期・院政期における聖徳太子信仰と女性―四天王寺に集った女性たち
鎌倉前期寺院社会の禅宗理解
中世「律院」と「結界」 ほか)

著者紹介

永村 眞 (ナガムラ マコト)  
1948年生まれ。日本女子大学名誉教授、人間文化研究機構理事、東大寺学術顧問。専門は日本中世史・中世仏教史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)