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レイシズムを考える

出版社名 共和国
出版年月 2021年5月
ISBNコード 978-4-907986-38-4
4-907986-38-6
税込価格 3,300円
頁数・縦 435P 19cm

商品内容

要旨

社会を覆い尽くそうとしている、レイシズム、ヘイトスピーチをはじめとする各種の差別を、わたしたちはどう考え、どう対抗すればいいのか。気鋭の研究者21名によるさまざまなアプローチを通して、この腐った現実に楔を打ち込む決定的な論集。主要ブックガイドを附す。

目次

第1部 差別とは何か(日常をとりまくレイシズム
一世紀前の「ヘイトの時代」から考える―アメリカ南部におけるリンチとその歴史的背景
レイシズムの精神分析―ヘイトスピーチを生み出す享楽の論理
レイシズムの社会心理学的研究
差別とは何か
資本主義・国民国家・レイシズム―反レイシズム法の意義と限界)
第2部 差別を支えるもの(ヘイトスピーチとナショナリズム
ヘイトクライム、あるいは差別の政治化について―アレントの全体主義からレイシズムを考えるための試論
国籍と戸籍
日本型ヘイトスピーチを支える一九五二体制―「在日特権」を生み出す戦後日本の入管法制
「左翼的なもの」への憎悪―ヘイトスピーチを増幅させるもの
ネット右派の起源―九〇年代後半のネット右派論壇の成り立ち
多様性を祝う―『仲良くしようぜパレード』が喚起した感情/情動)
第3部 差別に抗する(差別否定という言説―差別の正当化が社会にもたらすもの
朝鮮人差別克服のための闘い―日本朝鮮研究所の反差別語闘争を中心に
公的レイシズムとしての環境レイシズム―環境正義運動の示唆する社会変革への視座
ヘイトに立ち向かう社会的免疫力―オーストラリアのイスラムフォビアの事例から
リベラリズムにおけるヘイトスピーチへの対抗策―ミルとローティからの応答
ヘイトスピーチに対する大学の対応のあり方
トランスナショナル・ヒストリーとしての美術史に向けて―プリティッシュ・ブラック・アートを中心にレイシズムに抗するアートを考える
プロパガンダの中の「日本人」―文学研究とレイシズム批判の接続に向けて
戦後補償問題に取り組む社会運動―歴史に埋め込まれたレイシズムに向き合うことの意味)

著者紹介

清原 悠 (キヨハラ ユウ)  
1982年生まれ。立教大学兼任講師。専攻は、社会運動論、メディア論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)