アメリカンビレッジの夜 基地の町・沖縄に生きる女たち
出版社名 | 紀伊國屋書店 |
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出版年月 | 2021年9月 |
ISBNコード |
978-4-314-01182-2
(4-314-01182-3) |
税込価格 | 2,530円 |
頁数・縦 | 424P 19cm |
商品内容
要旨 |
彼女たちの言葉から、複雑で矛盾に満ちた沖縄の歴史と現実が浮かび上がる。 |
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目次 |
リナ |
出版社・メーカーコメント
「対話はいつもあまりに単純化され、人々は口をつぐみ黙りこむ。矛盾をもっと認識することで人々は話しやすくなる」1972年に日本へ復帰するまでの27年間、アメリカに占領・統治され、その後も基地が置かれた沖縄は、戦後70年以上、基地との共生を強いられてきた。米兵による犯罪や事故、自然破壊もあとをたたない。2016年に20歳の女性が米軍関係者により暴行を受けて殺害されると、抗議デモは過去20年を通じて最大規模となった。米軍基地をめぐって対立する日米両政府と沖縄県。普天間基地の移設問題も混迷をきわめている。だが、沖縄の基地をめぐる問題を「賛成か反対か」と二極化することでこぼれ落ちてしまう現実がある。そう感じた日系四世の著者は、沖縄に生きるあらゆる立場の女性――沖縄戦で学徒看護隊に動員された女性、基地で働く女性、米兵との恋愛結婚を夢見る女性、アイデンティティに悩む「アメラジアン」、基地反対運動の活動家ら――の話を聞き歩いた。彼女たちの言葉から、複雑で矛盾に満ちた沖縄の歴史と現実が浮かび上がる。−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−類いまれな語り手が、帝国の基地の町に生きるとはどういうことかを鮮やかに描き出すジョン・ダワー(『敗北を抱きしめて』著者)推薦−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−【著者】アケミ・ジョンソン(Akemi Johnson)ブラウン大学東アジア研究学部卒、アイオワ大学大学院創作科修了。フルブライト奨学金を得て日本に留学中、沖縄に滞在したほか、京都アメリカ大学コンソーシアムでも学んだ。現在は沖縄について各紙誌に寄稿するほか、ジョージ・ワシントン大学、ハワイ大学などで教鞭をとる。初の著書となる本書でウィリアム・サローヤン国際賞にノミネートされた。【訳者】真田由美子(さなだ・ゆみこ)翻訳家。ノンフィクションの主な訳書にカーギル『聖書の成り立ちを語る都市』(白水社)、リンジー『まっくらやみで見えたもの』、ウィルソン『キッチンの歴史』(以上、河出書房新社)、コーエン『あなたはあなたのままでいい』(イースト・プレス)ほか、小説ではピアースの短編集『小型哺乳類館』(早川書房)がある。